桜と少女と一目惚れ
朝。朝の眩しい日差しが、窓を通ってかず美に日差しが降り注ぐ。
日差しで起きたかず美はあくびを漏らしながら、時計を見る。
「えっ!?」
学校遅刻するかもしれない。
すぐさまベットから出て、身支度を済ませ、乙女ゲー、にありがちな食パンを加えて登校する。
学校について、一年一組の教室の扉をいきよいよく開ける。
「えっ?」
息を切らして教室を見ると、一組の生徒が一人もいなかった。
だが、先生が一人、小説を読み、かず美の方を見ると、鋭い眼差しを見せた。
教室に置いてある時計を見ると、遅刻していた。
怖い。
蛇に睨まれた蛙見たいだ。
先生は呆れた顔をし、溜め息をついて、話し始めた。
「お前が一番気になってることは生徒達が何故いないのかだろう」
首をブンブンと振って頷く。
「まずは一組のルールから説明させてもらう。一組のルールは五組に勉強を教えて成績向上を目指すことだ」
先生は人差し指を指して、説明する。
先生は優しそうな表情を見せ始めた。
確か五組って勉強ができない人達が集まった人達だ。
「五組の一人に一組の一人が勉強を教える。あと矢本、お前は教え子を何組まで上げれるか目標を立てたか?」
この学校はテストの点数でクラスが何人か変わる。
例えば、35位で二組だった人が、中間テストで28位を取ると、一組に昇格することができる。
1クラス30人なので、五組合わせると、150人。
わかりにくくてすいません。
「決まってないですね。もしかして、一組の生徒達は教え子を決めに」
「そういうこと」
教え子とは一組の生徒が勉強を教える生徒のことだ。
「お前以外はもう全員決まってるぞ。あとお前の教え子は図書室で待ってるよ」
「わかりました」
そういうと机の上に置いてあった教科書を取り、鞄の中に入れる。
廊下を走ってはいけないので、速歩きで図書室に向かう。
図書室の扉を開ける。
図書室はシーンとしていて人がいる気配がない。
かず美は一人の少女を見つけた。
あの少女は窓を開けて、桜を見ていた。
少女はかず美が後ろにいることに気づいたのか、振り向く。
かず美は思い出した。
あの時驚いていた表情をしていた少女だ。
舞い落ちた桜は風に揺らされ窓から図書室に入っていく。
少女と桜はうまくベストマッチしていた。
とても美しい。
かず美は少女に一目惚れしていた。