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霊障に強い人はいるのです。

 母ちゃんは朝も起きなくなった。リュウが来るとお昼ご飯を作ったりするのだが、それも可哀想なものなのだよ。ほとんど病人だからな。何しろ本人はほとんど食べないのだから。

 

 久々にショウの家に仲間が集まった。

 

 ケンタが言う「あー、まただ。最近この家に来るとひどい頭痛がするんだよ」


 美咲さんが言う「私も何だか膝が痛くてね」


「それはまずいよ、霊障だよ。あの大家さんだって膝の痛みに一生苦しむことになるだろう。まあ、本人の性格が悪いから仕方ないけどな。美咲さん達はもう関わらない方がいい」


「ありがとうリュウ。私はともかくケンタだけは何とかしようと思っていたのよ。だけどショウはどうするの、心配じゃない」


「気にすることないよ。だってみんなが何らかの影響を受けているのに一人だけゲンゲンゲンコではないか。

あれは陰陽師の素質があるな」


「言えてるかもしれない。だけどリュウ私少し気になっていることがあるのよ。ちょっと図書館に行って来るね」


 しばらくして美咲さんが帰って来た。


「ショウちょっと来て。確か漆原さんと言うのは近所に住んでいると言ったよね」


「ああ、そうだよ」


「しかもここと同じように一戸建ての貸家だと言ったよね」

 

「すぐ近くだと言っていたよ」


「だとしたらこの航空写真に載っているはずなのよ。珍しい名前なのにどこにもない。しかも奥さんは膝が痛くて杖をついているわけでしょう。おかしくない」


「ショウ、漆原さんが、例えば透けて見えるとかそんなことはなかったのか」


「ぜんぜん、いい人だよ。ご飯も一緒に食べたし。おばさんの作るおはぎが美味しくてね。ただ不思議なことに満腹感がないんだよな。何だか憎くてやっているのではない許してくれとか涙ぐんでいるし」


「完全に祟りを認めているではないか。どうしてそんな重大なことを言わないんだよ」


「だって漆原さんがおかしいなんて今日はじめて聞いたんだもの」



 



 

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