そして雪解けの運命を知る。
ルートは決まってないけどなにげにもりりんがお気に入り。桂さんは出そうか出さないか迷い中。訂正であと3つ話を出してから絡みになりそうです。
要約すると遥は“前世の記憶”とやらを持っていてどうやらここな彼女がやっていた“乙女ゲーム”という女子が男子と恋に落ちる事を目的とするゲームらしい。しかしこのゲームは主人公が精神を病んだり、死ぬことが多いらしい。
そしてその主人公は雪だと遥は言うのだ。
もしそれが本当なら、雪はいなくなるーーーー?
「そういう嘘嫌いだよ……!!」
「嘘じゃないよぉ!」
わかっている、遥はそんな嘘はつかない。けれど怒りが込み上げてくる。遥にではなくそんな世界に。
信じたくない、認めたくないのだ。彼女が死ぬ運命なんてーーーーー
「どうして……どうして雪が……」
目の前の遥は泣いている。
(ああ、僕は………)
遥の目の中に映った僕も、泣いていた。頬には涙が伝っていた。
僕はしばらく泣いた。それは初めてのことだった。
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「私はお姉ちゃんを失いたくないの」
僕らは泣いてしばらくしたあと、遥が突然そう言った。遥の目はいままで見たことがないような意志の強い目をしていた。それは時々雪もする目だった。
雪には色々お世話になったと思う。笑ったり、泣いたり、怒ったり……感情
が生まれたのは彼女のお陰だと思う、僕は彼女を、彼女の笑顔を失いたくなんかない。
「どうすればいい、どうすれば雪は笑っていられる?」
「ここは、いい意味でも悪い意味でも現実だから。とにかくお姉ちゃんに近付く奴等を追い払えばいいの!!」
つまり攻略対象と呼ばれた人間に雪が心を奪われないようにすればいいらしい。
こうして僕と遥は協力することになったのだった。