疑い
攻略対象登場です!!関西弁は上手くかけてないかもしれません。あと感想とかお待ちしています!!このキャラが好きとかこのキャラまだ出ていないけど気になるとかそういった単純なもので構いません!!
「土方さん、今帰ったで」
「それでどうだった、山崎。雪という人間について何かわかったか」
ここ最近沖田は『雪』と言う人間に夢中でその人間の話ばかりをする。
仕事をしないのはたぶんその人間のせいではなく紛れもない沖田自身の怠情だろうが。
「名前は千藤白雪、甘味処に生まれた一般的な娘で間違いなく白や」
「そうか、やっぱり………は、白?」
「白や」
「黒じゃなくてか?」
「せや、運動神経とかはずば抜けているけど近所に評判を聞きに行ったところ運動神経が良いのは鍛えてるからで過去のお転婆話とかを聞き出せるで。たまに生活が苦しいとぶつぶつ呟いている程度や」
「それはそれで危なくないか?」
ドドドドド……………スッパーン!!
「ひっじかたさ~んとついでに山崎さん!」
「わいはついでかい!」
「戸は静かに開けろって何回言えば解るんだ!!」
「いえいえ、そんなことより~」
「無視かよ!」
そういいながら沖田は山崎へ近付いていく。
「山崎さん、さっきまで何していたんですか?」
沖田の声はさっきよりも低くなり笑ってはいるが目は笑っていない。
「さあ、なんのことやろな?」
「なにとぼけているんですか、もうばればれなんですからね!」
そういって沖田は懐から黒い布切れを取り出す。それはさっき隠密活動をしている際に沖田に剣で刺されそうになり慌てて避けたところ切れた山崎がきている忍装束の切れ端だ。
「あちゃ~………やってもうたわ」
「馬鹿か!」
「土方さん、僕のことつけないでくれますか?」
「これじゃあ拉致があかねえ!おい山崎、明日その雪とやらがいる所に案内しろ!!」
「え!?いや、土方さん、わい明日非番なんやけど」
「文句言うな!」
「なに言ってるんですか土方さん!!」
「行くっていってるだけだろ」
そういうと土方が不敵な笑みを浮かべる。
「あ~!!僕もう怒りましたからね!!」
そういう沖田の手には豊玉発句集と書かれた一枚の紙の束があった。
「梅の花~!!一輪咲いても……」
そういいながら沖田は部屋から出ていく。
「汚ねえぞ総司!!」
それを取り返さんと土方が追いかける。
それは屯所では日常茶飯事となっている光景だった。