優しい彼女は『君夜』のヒロインで私は『君朝』のヒロイン
ちょっと可笑しな場所があるかもしれません。年齢については深く考えないことをおすすめします。
私は平凡な家庭に生まれてきた普通の女の子だった。
ある日、雪お姉ちゃんと出会う。
お姉ちゃんは無邪気だけど強くて優しくて、私はお姉ちゃんを本当の姉のように慕っている。
そんなある日、いつものようにお寺でお姉ちゃんと遊ぼうとしていると男の人が混ぜてほしいときた時の事だった。
「僕は沖田総一郎です、よろしくね」
まるで女の子のような男の人の名前は沖田総一郎というらしい。
そして私は前世の記憶を思い出した。
「遥ちゃんどうしたの?」
総一郎さんは私の事を心配してくれてるけど、私は急いで家へ帰った。
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ここはとある乙女ゲームの世界。優しい雪お姉ちゃんは『君の見た景色~夜明けの中で~』のヒロインである。
このゲームはほとんどが死んじゃうような終わり方でお姉ちゃんが幸せになれるような未来は無いに等しい。
特に真相ENDは絶対にヤバイのだ。この真相ENDにはある隠しキャラが出てくる。そのキャラがお姉ちゃんの過去を暴いていき、最終的にはお姉ちゃんは大切な人もいなくなり心を病んでしまう。
お姉ちゃんの『白雪』という名前には三つの意味がある。
一つは言えないが
二つ目が幕末を冬に例え、明治を春に例えるとする。春になれば雪は消える。『白雪』が消えるということだ。
三つ目はこれは続編の話になる。
私は『君夜』の続編、『君の愛した景色~朝焼けの中で~』、通称『君朝』。
この物語はヒロインが二人いる。
一人はお姉ちゃん、大切な人を失ってしまったお姉ちゃんがその人がいない明治の世で生きていく物語だ。
このお姉ちゃんは心が壊れてしまい無表情になってしまうのだ。
もう一人のヒロインは私、遥である。この遥という名前は春かと春という名前を当てられるようになっている。
これが私が『君朝』の紛れもないヒロインである証でもある。
ゲーム中の遥の物語は大切な姉のように思っている白雪の死から三年後の物語から始まる。
ゲームの攻略対象に泉鏡花という戯曲家が綴る戯曲『夜叉ヶ池』という物語に白雪と言う名前の龍神がでてくる。
『龍神白雪』は恋に溺れ、ただひたすら愛しい人に会いたいと焦がれる女性。
白雪と恋情に溺れるその様子が遥のトラウマを発動させるものとなる。
つまりお姉ちゃんの『白雪』という名前は『明治の世を迎えるために消えるもの』であり、『遥の恋を発展させる為』の最初から仕組まれた名前なのだ。
それが『白雪』というデフォルトネームの由来。
ちなみにもりりんは『君朝』での攻略対象である。本名は森林太郎、後の森鴎外である。
私はお姉ちゃんを失いたくない、あんな顔は見たくない。どうしてお姉ちゃんだけがあんな辛い思いをしなくてはならないのか?
制作者はお姉ちゃんに恨みでもあるのだろうか?
幸いお姉ちゃんは本来の正確とは違って強くたくましい。
ここはゲームの世界ではなくて現実だ。いい意味でも悪い意味でも。行動次第でどうにでもできる。
つまり何が起きるかわからない。だからこそ恐ろしいのだ。
お姉ちゃんは転生者かもしれない、正直今のお姉ちゃんは生活への不満が溜まっているようでそのうち攘夷志士になって国を変えようとして舞台が壊れても可笑しくない。
むしろそれでもいい。お姉ちゃんが幸せになれるのなら。
だから沖田総司ルートを進ませる訳には行かない。お姉ちゃんが幸せになるためには斎藤一か桂小五郎辺りと結ばせなくちゃ。
実はもりりんも攻略対象、そしてルートはまだ未定です。どのルートがいいとかどのキャラがいいとか色々アンケート取って見たいけどどうやってやるんでしょうか………後書きに募集しますとか書いて感想欄に書いてもらえばいいのでしょうか?