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二話映画編

映画館…それはデートの定番でありトークが苦手、出会ってあまり経っていない時にはぴったりのスポットであり、誘うきっかけにもなる万能な道具の一つである。


今日は朱里との初デート。友達の紹介で知り合い、無難に映画に誘うことにした。しかし、安易に映画に誘ってはいけない。相手の好みを把握することが恋を制するのである。特に紹介などあまりお互いを知らないうちはここで男を魅せる必要がある。何か観たいのある?と質問するのは俺はオススメしない。このカードは確かに便利だがここで使用してしまい、映画の後食事をするときなど何か食べたいのある?と聞いてしまったら優しいではなく、決めてくれない優柔不断男だと思われ大きなマイナスとなる。そこで私は詮索、絞りこみの作戦を駆使し、戦略をたてる。


詮索作戦は趣味をなどを聞き相手の好みを把握することで、いくつかに映画を絞り相手に提示をしてあげる方法である。俺も○○系が好きでその映画観たいんだよね。でも△△って映画も興味ある。朱里はどっちか興味ある?と展開していく。


絞りこみ作戦は映画を絞り、話を展開していく。そえば○○って漫画映画化されたよね。えっ朱里その漫画観てたの?俺も漫画観てたんだけど良かったら観に行かない?と誘う方法である。


なんとなくこちらから提示することで決めた感がでる。

ぶっちゃけ紹介の場合はどんな誘い方をしてもおそらく遊べるが誘い方一つで第一印象がかわるので注意したいところである。



~集合場所○○タウン~

朱里ちゃんはショートパンツに大きめの白いパーカー、髪の毛はショートで足も綺麗な俺にとってストライクであった。映画館に入り席に座るなり俺は席を外す。なぜってポップコーンと飲み物をさりげに買う作戦である。


「えっありがとうね」


『甘いの好きって言ってたからさ‼(ふっ優しいだろ俺)』 


「キャラメル美味しいよね、いくらでも食べれちゃう(うーわさっき飯くったばっかだっての。奢られたら食べるしかないじゃん)」


※輝のように気をきかせることはむしろある程度仲良くなってからで十分であり、むしろ相手によってはありがた迷惑のこともあるので注意が必要である。


映画は恋愛映画。話題作あって中々だが俺にはひとつ気になることがある。それは朱里のポップコーンを食べる姿であった。


『(なんか凄くポコポコ食べてるな、吸引力ぱねー。ダ○ソンもびっくりの早さで食べるな)』


「(あーもういくら食っても減らねーよ。ってかキャラメルポップコーンに対してなんでメロンソーダ買ってくんだよ、炭酸苦手だし最悪だなこれ)」


ここで俺は彼女の食べる姿が妙にツボに入り笑いをこらえられずいた。


「どうしたの?(うわっニヤケ顔ちょっとキモい)」


『いや、なんでもないよ(お腹よほど空いてるのかな)』 


なんやかんや映画は終わり、映画デートは終わった。


『話題作だけあって映画面白かったね(君の次に(笑))』  


「うん、私もあんな甘い恋がしたいな。(一番甘かったのはポップコーンだったけどね)」

 

『このあとご飯でも食べて帰る?』    


「んーあんまお腹すいてないかな(ポップコーンのおかげでな)」


『じゃあ帰ろうか(なんかノリ悪いなこの子)』


「ごめんね。次はご飯行きたいね(あー口の中甘ったるくて少し気持ち悪くなってきたはよ帰りたい)」


このあと二人は再び遊びに行くことはなかった…

最初のうちは些細な思い違いや誤解によって良くも悪くも二人の距離は変わるので輝のようにならないようにしよう。

次回は食事編をお送りしたいと思います。

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