ケーキ
放課後になり3人でスイーツ店に向かう。ケーキ屋さんだよね?
「新しく出来たところで、チョコレートケーキがめっちゃ美味しいんだって!」
「佐紀、男はケーキ屋に入りにくいと思わないか?」
「確かに一人では入りにくいな、でも、自分を追い詰めてる感じ・・・快い・・・」
《おぅ、どM!》
古賀さんが言ってることをささやかながら理解しました。
駅に近づいてきたときピンクと茶色を基調にした可愛らしい店が見えてきて、甘ったるい匂いもしてきた。
「あそこだよ!」
古賀のテンションが上がって、笑顔がキラキラしだした。
《カワイィ〜。癒されるよ古賀ちゃん》
勝手に古賀さんをちゃん付けにしてみた。
ショップに入るとき佐紀がはぁはぁしてたのはもぉ無視した。
ケーキが並んでる中チョコレートケーキだけケースの一番上に3種類並べてあった。これが人気ってことか?
家族もいるし買って行っていいと思っていた俺はこのチョコレートケーキにフィルターがかかったようにキラキラして見え始めた。
《か、かわいい。チョコレートくいてぇ〜。》
そこでまた俺はかたまった。
今俺はケーキに「かわいい」と思いませんでしたか!!?