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二つの心  作者: 赤
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心臓病

医療用語の間違いがあったらすいません


俺は高校3年生になる前の春休み、突然胸の痛みに襲われた。病院に運ばれた俺の病名は『突発性心筋症』でその中の『拘束型心筋症』。

原因は不明だが心臓が拡張できない。心臓が膨らまず血液を全身に送ることができなくなる病気だ。



情報化社会は便利だがこの病気、調べても調べても心臓移植しか治す方法が出てこない。薬で進行を遅らせることはできても完全に直せない。




おれは絶望した。


あの苦しみがいつ来るかわからない恐怖。心臓のドナーが見つかる確率。



一般病棟に入院になった俺に友達は何回も見舞いに来てくれた。

でも話していても心から笑うことが出来なかった。友達もわかっていて何回も来てくれたと思う。インターネットで調べたら俺の状態なんてすぐ出てくるんだから。



そんな生活が半年程続いた時だった。



「翼くん‼︎ドナーが!ドナーが見つかったって!これからすぐ手術の準備に入るわ!」



俺の担当の看護師さんがドナーが見つかったと慌てて病室に来た!


その言葉を聞いて放心していた俺に見舞いに来ていたお母さんは泣いた。

そして泣きながら祈るように手を合わせて俺に言った。



「翼・・・よかったっ・・!でも忘れてはダメよっ、心臓をくれる方は・・・今、亡くなるの。絶対に!その命を無駄に使ってはいけないっ!絶対成功させて、ドナーの方の分も生きるのよ!」





俺はこの言葉を絶対に、一生忘れない。








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