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新国-神国-のフラリッシュ  作者: 楠林 シン
-第2章-入学編
4/28

第3話 出会い

新国のフラリッシュ第3話を読んで頂き、ありがとうございます‼︎m(_ _)m

投稿遅れて申し訳ありません(>人<;)

4話からは定期的に更新出来るように努力します!


Twitter:@shinkoku0

↑こちらもよろしくお願いします!m(_ _)m

シーナ達が自室で雑談をしていると、コンコンとノックの音がした

「はい〜、どちら様ですか?」

とシーナが扉を開けると、そこにはシーナ達と同じくらいの年の少女が二人立っていた。


その二人のうち、ツインテールの快活そうな様子の少女が、

「私は隣部屋の中井千紘、この子は御上友穂!隣の部屋になったのも何かの縁だし、これからよろしくね!」

と笑顔で挨拶をし、隣の黒髪ロングで小柄の友穂も、よろしくと少し控えめな挨拶をする。

挿絵(By みてみん)


「あっ、こちらこそよろしくお願いします! 私は高坂シーナで、こちらが朝風千早です」

とシーナが挨拶をすると、


「まあまあ、これから長い付き合いになるんだし、そんなに気を使わなくても。お菓子と紅茶を持ってきたから、お話でもしながら食べよう‼︎」

と言って千紘は部屋にある簡素なキッチンに行きお湯を沸かし始めた


「いきなりお邪魔した上に千紘がご迷惑をかけてすみません……」

と友穂は二人に軽く会釈をしながら謝った


「いえいえ、知り合いも少なくて心細かったのでとてもありがたいです、お菓子もありがとうございます!」

と千早が言うと、


「実は、私も知り合いは千紘だけだったんです。皆さんとお会いできて良かったです、私はあまり活発な方では無くて…お友達が出来るかどうか不安だったんです。これには、千紘に感謝しないといけませんね」

と友穂は微笑んでみせた。


「じゃあ、これでお友達だね、改めてよろしく!」

とシーナが右手を差し出した


「よろしくっ」

と友穂は握手をした。


それを聞いたキッチンの千紘は、

「みんなだけ楽しそうでずるいよー!」

と言っていた


ーーーーーー

「千紘と友穂は、幼馴染なんだ。私たちも幼馴染なんだよ!」


お菓子と紅茶を飲みながら、4人は雑談をしていた


「そうなんだ、シーナたちはどこの出身なの?」


「私たちは軍港の近くの町の生まれなの! 千紘たちは?」


「私たちは、パサート王国との国境近くの、材木で有名な町の出身!私のお父さんは、パサートの人間よ。」


「という事は、千紘はハーフなんだね!」

シーナは千紘に対して親近感を覚えたが、あえて自分がシューンと八洲のハーフである事は話さなかった。


「ところで、陸軍士官学校のある高雄島ってどんなところなのかな⁇」

千紘が疑問を投げかける


「高雄島は、陸軍専用の士官学校で、座学から実際の武器の取り扱い、実戦演習まで、広い分野に渡って学習できる全寮制の学校なの。だから、広い演習場もあるし、射撃練習場もあるの!それだけではなく、病院、各種レストラン、カラオケ店、ボーリング場などの施設も設備されていて、一つの街のようらしいわ!」

千早が簡単に説明する


「へぇー、カラオケ店やボーリング場まであるんだね! 本当に一つの街みたい。千早は物知りだね!」

と千紘が言うと、


「入学説明書に書いてあったはずよ。千紘ったら、全然そういうのよまないんだから……」

と友穂が軽くため息をつく


「私だって、ちゃんと資料は読んだよ! 陸軍が編纂した軍隊調理法とか……」


「またそんなのばかり読んでっ‼︎」

友穂が呆れたように叱責し、その後クスクスと皆で笑いあった

ーーーーーー

「じゃあ、また晩餐会の時に!」

千紘と友穂はそう告げて自分たちの部屋に戻っていった。


玄関で手を振って送り出したシーナと千早は、再びベッドに腰を下ろして、

「千紘と友穂、いい人たちだったね。お友達になれて良かった!」

とシーナが言い、「そうだね!」と千早も笑顔で肯定する

しかし、シーナの表情は何か浮かない顔をしていた


千早がそれに気づき、

「シーナ、何か悩んでるでしょ。もし、何かあるのなら、私に相談してね。私に出来ることがあれば、何でも協力するから!」

と優しく問いかける


「千紘が敷島皇国とパサート王国とのハーフだっていう話が出た時に、自分もエルフとのハーフだっていう事を話した方が良かったのかな……もしそれで何か不思議な目で見られるのも嫌だったし、何よりせっかく出来た友達を失いたく無かったから……」

と心中を明かした


人間とエルフのハーフである人は、八洲国とシューン王国が長い間犬猿の仲であった事からまだ少なく、シーナは自分がエルフとのハーフである事によって、特別な目で見られるかもしれないという事を気にしていたのだ。


千早は、

「私は、シーナが言いたい時に言えば良いと思うよ。きっと、千紘も友穂も分かってくれると思うから」

と助言をした


それを聞いたシーナは元気を取り戻し表情が穏やかになり、千早に「ありがとう!」と言って微笑んでみせた


〈解説〉

・中井 千紘

敷島皇国とパサート王国のハーフで、シーナの同級生。陽気で快活な少女。


・御上 友穂

千紘の幼馴染。気は小さいが真面目で礼儀正しい少女。


〈イラスト:花*花様〉















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