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新国-神国-のフラリッシュ  作者: 楠林 シン
-第3章-一年生編
25/28

第24話 休暇

投稿遅れてすみません(>人<;)


お知らせなのですが、今回の投稿より3日に一度の投稿に変えさせて頂きます。


理由としては、新たな作品の作成の為です!


申し訳ありませんが、これからもぜひ読んで頂ければ幸いです!( ´ ▽ ` )ノ

「初めての土曜日だー!ヒャッホゥー!」


千紘はベッドの上ではしゃぎ回り、休日の到来を全力で喜んでいる。


敷島皇国陸軍士官学校では、日曜日は休日となっている。他国の士官学校の休暇は夏と冬の長期休暇のみであり、特異な習慣であるといえるだろう。

これは、北白川校長の「勉学に努めるには、休息は必要不可欠である」という考えによって特例的に認められている事なのだ。


「もし良かったら、高雄島を散策してみない?私、島に来てからまだほとんど出歩いてないから、いろいろ見てみたいと思って!」


ヒナも初めての休暇にわくわくしている様子で、嬉しそうに提案をする。


「「「「「賛成ー!」」」」」


全員一致で第7小隊の皆は直ぐさま支度を始めた。


……


「はぁー。もうこの校門をくぐってから2週間が経つのかー。何だか早かったような長かったような……」


千紘は感慨深そうに腕を組んで「うーん」と唸っている。シーナたちは寮母さんに外出届けを出して、校門前まで来ていた。


確かに、濃い2週間だったなぁ。この第7小隊の皆と出会ってからも、まだ2週間しか経っていないのか……まるで、何年も前からの友人の様に感じるよ……


シーナも千紘につられてそんな事をついつい考えていた。


校門を抜けると長い下り坂になっていて、沿道には桜並木がずらりと植えられている。もうだいぶ散ってはいるが、まだまだ春の雰囲気を感じる事ができる。6人はゆっくりと坂を下ってゆく。


坂を下り終えると、そこは高雄島一大きな商店街だ。たくさんの人たちが行き来していて、わいわいと大変賑やかな雰囲気である。立派なアーケードをくぐるとずらっとお店が立ち並んでいて、食料品、衣類、娯楽、飲食店、何でもここで揃うのだ。以前皆で行った「大和屋」も、この商店街の中にある。シーナたちは休日で混雑する商店街を進む。


高雄島は「軍人の島」と呼ばれるほどに軍事色の強い島として有名であるが、一般の人達もたくさん暮らしている。実際、商店街を行き交している人たちの割合は、軍人よりも一般の人達の方が多いのだ。


暫く商店街を散策していると、千早がある店で立ち止まる。


「見てみて!このストラップ、すごく可愛いっ!」


シーナが振り返ると、千早が小さな雑貨屋さんの店頭に並んでいたストラップの一つを手に取り、嬉しそうにこちらに見せている。


大きく「高雄」と書かれていて、その上にデフォルメされた鷲が描かれているストラップだ。


「まあ!なかなか良いデザインじゃないですの。飛行兵科にはぴったりのデザインですわね!」


「その鷲ちゃんが可愛いね!ぶさ可愛い感じで!」


確かに可愛いストラップだし、飛行兵科にはぴったりかも!


珍しく千紘とロゼの意見が一致し、皆で同じストラップを購入した。シーナはその場でいつも持ち歩いているバッグの肩紐のところにストラップを吊るす。千早はとても満足気な表情だ。


「みんなお揃いだねっ!」


千早のその輝く笑顔に、シーナもニコっと微笑んでみせた。何だかストラップを見ると心が温かく感じる。第7小隊の皆が、また一歩近づいたように感じる出来事であった。


その後再び商店街の散策を続け、ふと気がつくと既にお昼になっていた。店先で売っているコロッケの香りがとても美味しそうに感じる。ここで、食べる事には目の無い千紘が昼食の提案をする。


「ここの商店街には、最近話題の『拉麺』っていう食べ物のお店があるらしいんだけど、行ってみない?お蕎麦みたいな感じなんだけど、お汁に牛や鶏などを使っているんだって!」


千紘がその「拉麺」という食べ物を想像して、涎を垂らしている。きっと、相当美味い食べ物なのだろう。千紘の強い意志に押されて、皆は商店街唯一の拉麺店「高雄軒」に来ていた。


「いらっしゃい!お嬢さんたち!」


店内に入ると鉢巻をした屈強なおじさんの威勢の良い挨拶に、皆はたじろいだ。こじんまりとした小さなお店だが、席は殆ど埋まっていて、お店の人気が伺える。店内はスープの良い香りで満たされていて、一層お腹が空いてくる。


「じゃあ、醤油拉麺を6つで!」


千紘が通っぽく注文をする。他のお客さんも同じものを注文しているようで、ここの看板メニューらしい。


「醤油拉麺6つ入りまーす!」


鉢巻のおじさんはそう言うと、手際よく作業を始まる。その一連の工程はまるで芸術的とも言えるものであった。シーナたちはその手先に目を奪われる。


「へい、お待ち!熱いから気をつけて食べなよ!」


ものの5分で拉麺は完成した。カウンターに置かれたその拉麺は、見た目は蕎麦の様だがやはり千紘の言うように麺の色も違えば、スープも違う。上には海苔、もやし、ネギ、煮豚がのっていて、とても食欲をそそる香りがふんわりと香ってくる!


「「「「「「頂きます!」」」」」」


………


「「「「「「美味いー‼︎」」」」」」


やはり、千紘の食べ物に関しての知識は侮れない。鶏からダシを取ったスープは、張りがあってつやつやしている麺と良く絡んで絶妙である。ニンニクも効いていて2杯でも3杯でもいけそうだ!


「やっぱり、千紘のオススメするお店は最高だね‼︎」


シーナが満足した表情でそう言うと、


「うん!当たり前じゃん!食べ物の知識では誰にも負けないよっ!」


と、千紘も満足気な表情で答えてみせた。


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