表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】穏やかな午後の、魔法のジャム作り  作者: あめとおと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/9

鈍感な騎士と、素直になれない令嬢の結末


エマさんの家の庭で、セバスが淹れたお茶を飲みながら、こんなやり取りがあったはずです。


1. カイルの「誓い」


王都へ発つ前夜、カイルはセシリアを庭に呼び出しました。騎士らしい、あまりにも真面目な顔で。


「セシリア様。俺は教官として、あなたが誇れるような立派な騎士団を作ります。……だから、その、あなたが王都で新しいサロンを開くとき、その門番でも、庭師でもいい。一番近くで守らせていただけませんか?」


セシリアは呆れたように溜息をつきました。


「カイル様、あなたは本当に救いようのない石頭ですわね。……門番や庭師に、わたくしの隣を歩く権利があるとでも思っていますの?」


カイルがシュンとした瞬間、セシリアは彼の裾をぎゅっと掴んで、顔を真っ赤にしながら続けました。


「……わたくしの『夫』になる人間にしか、そんな特権は与えませんわ!」



2. 見守る面々


その様子を、窓の隙間からエマさんとアル、そしてセバスが並んで見ていました。


• アル: 「ねえ、カイル兄ちゃん、なんで怒られてるの?」


• エマ: 「ふふふ、あれはね、とっても素敵な愛の告白なのよ」


• セバス: (無言でハンカチを噛み締めながら、感極まって眼鏡を曇らせている)



その後:王都での二人


二人がひっついた後の関係は、こんな感じです。


• 「騎士の教官」と「サロンのオーナー」: 平日はお互いバリバリ働いていますが、週末になると、カイルがセシリアのサロンに顔を出します。セシリアが慣れない手つきで作った(少し形の崩れた)お菓子を、カイルが世界一のご馳走のように食べるのが恒例の風景。


• 二人の共通の趣味: 長期休暇のたびに、二人でエマさんの家に里帰りします。その時だけは、カイルは「教官」の顔を捨て、セシリアは「公爵令嬢」の顔を捨てて、アルと一緒に川で魚を捕ったり、エマさんの畑を手伝ったりしています。



おまけ:セバスの心境


セバスは、二人が結婚したことで「カイル様の専属執事」兼「セシリア様の執事」になり、多忙を極めています。

でも、エマさんの家でアルと文通を続けており、手紙にはいつも「早くアル様が王都へ修業に来ることを願っています。

私の後継者が必要ですので」と書かれているとかいないとか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ