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独立国フクシマ──科学に掛けた国の記録 ― セシウムの国、プルトニウムの夢 ―

作者:時雨圭
2011年、東日本大震災と原発事故が福島を壊した――ならば、自分たちで作り直すしかない。

原発事故からわずか1年後の2012年。福島県沿岸部は日本からの分離独立を宣言。事故処理と復興費用を資源とし、科学を国是とした前例なき国家「福島国(フクシマ)」が誕生した。

それから13年。2025年、東京の記者・市川早紀は福島国を初めて訪れる。「国境のある日本」に困惑しながらも、次第に彼女はこの小さな国家が歩んできた異質な未来に触れていく。

科学者が政治を行い、AIが憲法をアップデートする国。放射線と共に暮らす都市。国連が設立した国際研究大学には、世界中の若き英才たちが集い、ウクライナやガザへの技術支援を通じて福島国は“人道科学国家”として国際的な地位を築きつつあった。

しかしそこには、感情の置き場所を失った社会、祈りの居場所を奪われた人々の葛藤もあった。

国家とは誰のものか。復興とは何のためにあるのか。
そして、科学だけで人は未来を築けるのか――。

一つの災厄が生んだ、もう一つの日本。
これは「科学にすべてを託した国」の記録であり、私たちが選ばなかったもう一つの現実の物語である。
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