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神頼み……?

 「ほーっほっほ、良い良い!」


 目を三日月にしてニコニコされてる大司教様はとても素敵だが……。


 いや……良くないです……泣。


 「半端者ミディーは、魔力も不安定じゃし、コントロールも難しいからのぅ。レベルの確認は必須じゃて、フィリアもまず鑑定を使える様にしなさい」


 確かに、自分で鑑定出来れば、対策も出来るかもしれない。


 「どっどうすれば……?」


 「簡単じゃ、鑑定したいものに触れて、『鑑定』と言うだけじゃ、魔力も殆ど必要ない」


 「なっなるほど……?」


 私は言われるがまま自分の胸に手を当てて唱えてみる。


 「かっ、鑑定!」


 私の目の前にディスプレイの様なものが現れて、何やら色々書かれてある。凄い! 初めての、魔法だ!! ふふふ……!! 確かにレベル13だ! けれど空白部分が多い。


 「鑑定を極めれば、触れなくても鑑定は出来るし、念じるだけでも出来る事もある。今は空白の部分も綺麗に埋まってくるだろうし、慣れてくると鑑定内容が勝手に頭に入ってくるんじゃ、精進しなされ」


 「はっはい! ありがとうございます」


 私は頭を下げた。私にも出来た! お母様は優しく慈しむように、私の頭を撫でてくれる。このあったかい感覚、今まではお母様の優しさに触れてほんわかしてたと思っていたのだけど……もしかして今も魔力供給してます??



 「さて、そなたの育成プログラムじゃが……、まだ小さいしのぅ……。とりあえず祈願かのぅ」


 ……? 祈願ってあの祈願? えぇっとこの国の神様は創造神のクリスタラスケート様しかいないから、創造神様にお願いすると言うこと……?? ええっと育成プログラムと言いつつ、神頼みですか……!?


 「ほーっほっほ、そんなに驚かんでも、大丈夫じゃて。もしかすると1番効率のいいやり方かもしれんぞ? 創造神様、我に力を与えてくださいとな!」


 えぇっと効率良いんですか? ちょっと神頼みでレベル上げられると、対策しにくいんですけど……? 本当にレベル上がるの? そんな世界なの?


 「まぁ、ものは試しじゃ。今から行くかのぅ」


 そう言って徐に立ち上がった大司教様の後について、入ってきた扉とはちがう扉へ向かう。細い道を抜けて、クネクネ曲がりきると、いきなり広い部屋へ出た。


 天井もかなり高くて、真ん中に道があり、その両方には均等に長椅子が並んでいる。その少し先には何もない広い部分がありその後、階段状になっている。階段を登った先にはパイプオルガンの様なものが並んでおり、その中心に一つの石像があった。……礼拝堂かな?


 髪が腰まである線の細い男性の姿だが、違うのは背中から翼が生えていることだ。その翼が人々を守る様に広げられている。この人が創造神様?


 何というか圧巻だった。確かにここにいるだけでパワーを貰えそうな感じがする。凄いファンタジーだ!!


 「ほーっほっほ、さてこの辺りで祈るかのぅ」


 階段手前の広い所で、大司教様は膝をついた。


 お母様と私も一歩後ろで習って同じ膝をついた。両手を交差させて、少し頭を下げて、目を閉じる。


 ええっと私はレベルを上げたい訳じゃない。なので別の事を考えよう。


 えぇっと……と1番最初に思い浮かんだのは前世の子供達のことだ。どうか子供達が健やかに育ちます様に、私の代わりにどうか見守りください。叶うなら子供達が望む人生を歩めます様に……。


 大司教様から声がかかるまで私はひたすら祈り続けた。


 「もうそろそろ、良かろう」


 っとこれでよし。どれくらいの時間が経ったのかわからないが、何だが清々しい気分だ。一心に祈るってとてもいいことだと思う。


 「ほーっほっほ、何やら祈りは通じたかのぅ。初めてながら素晴らしい祈りじゃった。これから毎日、祈りに来るが良い」

 そう言われて毎日私は神殿へ通う様になった。




 

 半端者は魔法が使えないと思っていらっしゃったらごめんなさい。

 魔法は使えます。

 何ならオーディナリーもレベル1以上あれば魔道具を起動させるとかなら出来るし、ちょっとした火種とかはレベルや適正に応じて出来ます。

 半端者は生活魔法なら問題なく使えます。勿論練習は必要です。半端者でも生活魔法以外のちょっとした魔法は使えますが、あまり大きな魔法は不安定になりやすいので、使わないように指導されてます。

 下位魔法使いと呼ばれてますが、下位魔法使いでも、空を飛んだり、近場なら転移も出来ます。小さな町くらいなら1人で畑を育てたりする事も適正によりますが、魔法で可能です。意外と下位魔法使いの方も有用な方達ですよ!

 ランクはオーディナリーから指数関数的に上がると思っていただけたらと思います。

 


 オーディナリーのLv1から9は魔力量を10から19位

 半端者Lv10台は魔力量を100から500位(一時的に500以上になることとあり)

 下位魔法使いLv20台は魔力量1000から1900位

 中位魔法使いLv30台は魔力量を10000から19000位……………。

の様な感覚です。あくまで目安です。

 なのでランクが上がると急に魔力が上がる為、魔力制御出来なくなり試練が起こります。


半端者は魔力が不安定な為、他のランクに比べて振れ幅が大きいです。



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