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「暮らし」など

白さ

作者: 維酉

意識が

空気のつぶをとらえ

あまりみだらではない

人間の体温にあんどする

呼吸の深さと

熱の未熟さが

季節となって

恋となる


冬、ま冬に

あなたのとなりで微睡むのが

あまりに純粋ないろをしており

記憶のなかにはないすがたを

すっかりあらわにする


記憶と

証明


純白の空気

肌寒いかぜ

ことばではない愛

あたたかい呼気


記憶


あなたのとなりにある風景

とても遠くまできたような気がして

なにか存在というものがふたしかに思えて

わたしたちが微妙な

つぶつぶのゆらぎであるように

思えたけれど


稀薄で

うすら寒い

冬の空気


わたしの躰のかたちには

あまりに余白がなさすぎて

証明は省略する

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