殺戮少女
「きゃははははははは」
狂気的な笑い声を上げ、美しい髪を真紅に染めながら少女は"お友達"と遊ぶ。
お友達はたくさんいる。ここにいる人はみんな少女のお友達だ。
少女が追いかけるとみんな楽しそうな悲鳴を上げて逃げる。少女は彼らが大好きだから、彼らの期待に答えて捕まえてぐちゃぐちゃにしてあげるのだ。
「楽しいね! 楽しいね!」
みんな捕まえ終えると、今度はままごとの時間だ。
可愛いお人形のように動かなくなった彼らを、少女はお気に入りのおもちゃにするように腕をもいで足を刻んで頭を潰してお腹を割いて腹綿を引っ張りだす。
鉄のような甘い香りが辺りに充満し、少女は夢のような幸せに酔いしれる。
彼らと遊ぶことに飽きた少女は次の遊び相手を探しに行く。
次はもっと頑丈で長く遊べるお友達がいいなと思いながら、夜の街をあとにするのだった。