第八章『開戦と淘汰』登場人物紹介
・主要人物紹介
<主人公サイド>
◎ リーパー
【アースフェイル】という世界に(物理的に)落っこちてきた、尻尾と二対の腕を持った二足歩行型の『惑星外生命体=エイリアン』にして、この物語の主人公。ようやく今回で気色悪い巨大ネズミの親玉との戦いを制し、表舞台に引きずり出すことができた。さらにリーパーはその処遇について【鐵軍】、【角軍】双方の大将を務める者たちの意向を聞き入れ、生け捕りにした【死肉喰巨鼠】に対してとある処置を施し、その身柄を地下世界において屈指の防衛力に秀でた【ドリュアタイ地下帝国】へ引き渡すことに……。
<異世界サイド>
◎ ゾフィ・レアテミス・ド・ヴェルグ
【鐵軍】大将にして、最後方の司令部からすべての階層の戦況を、【法振石】で送られてくる情報を基に的確に読み解き、物資不足になるであろう階層を予測し一割増の物資を常に供給できるようにした智将にして名君。彼女の見事な采配により、【鉱亜人種】陣営では軍事、医療の物資が枯渇することは一切なかったという。最終的に、リーパーがひっ捕らえた敵首魁たる【死肉喰巨鼠】の身柄は、彼女の生まれ故郷である【ドリュアタイ地下帝国】が保有することになった。
◎ ウォラ
一騎当千、万夫不当の【角鬼亜人族】にしてリーパーと義兄弟の契りを交わした【角軍】大将。さらにリーパーが契りを結ぶ際に血液に混ぜ込んだ『超常の恩恵と超速再生耐性付帯酵素』の効果により、通常の【角鬼亜人族】ではありえない『二手、三手先の戦況を予測しながら戦う』ことが可能となった。たった一人で数百規模の【死肉喰鼠】の壊滅など朝飯前。種族的に生まれ持った巨体を生かした突撃戦法から繰り出される破壊の嵐。地下世界が生んだ殺人ブルドーザー、まさに異世界で生を受けて蘇ったヘラクレス。
◎ プレナと愉快な仲間たち
プレナを急先鋒として戦場へとやってきた【醜鼻鬼族】・【上位醜小鬼族】の後続部隊。一人一人が好き勝手な行動をして、部隊として機能しないことを苦慮したリーパーの猛特訓の末、彼らは見事『規律と礼節を重んじ、ガッツとバイタリティ溢るる立派なウォーモンガー』へと成長したのだった、やったネ! 彼らの参戦により、ただでさえウォラ一人に大打撃を被っていた【死肉喰鼠】へ更なる追い打ちをかけることに成功。伯父が作ったレッドカーペット(意味深)の作成作業へ大いに貢献した。
◎ 【鉱亜人種】の【法術兵士】
『排斥する者』とともに最後に戦場へとやってきた【鉱亜人種】たち。彼らが一番外側にアリの子一匹逃がさない難攻不落の防衛ラインを形成したことで【死肉喰鼠】の趨勢は決したといってもよい。その後は、各員が逃げ出した【死肉喰鼠】の追撃掃討部隊となって『排斥する者』へ、半ば強引に『戦車跨乗』させられ各階層を疾駆している。
◎ 【死肉喰鼠】
後世で【鼠害事変】と称されることになった今回の戦いでアホのごとく繁殖していた、まさに圧倒的物量を誇るモンスター。本来であれば、通常のモンスターと同様地下世界の生き物にちょっかいを出して即討伐対象になるはずだったが、無駄に余計な浅知恵を持っているため、危険を最小限にし、博打を避け、繁殖することに重きを置いた行動を群れ全体で心掛けていた結果、今回の大騒動へと繋がった。
◎ 【死肉喰巨鼠】
自身の持つ【法技:扇動】で【死肉喰鼠】たちを統率していた群れの親玉。部下の【死肉喰鼠】たちよりもさらに悪知恵が働くため、とにかく始末が悪い。さらに事前に逃げ道を確保しておく、不意打ちを好んで使う、部下が使えない【法術】を駆使して戦闘を行なう、といったある程度の知能を持った行動ができるのも今回の騒動を大きくした要因でもあった。現在、リーパーによって下された決断と彼によって施された処置によって、その身柄は【帝国】預かりとなっている。
◎ イーハ
【鼠害事変】が起こった年より数十年が経過した【アースフェイル】の世界にある『東部公共放送』というラジオ放送局の名物アナウンサー。所属しているラジオ放送局の開局五十周年を記念して企画された『その時、生命が生まれた』の名誉ある司会進行役に抜擢され、その後数々の目玉企画で司会を務めることとなる。名前の由来は、東北を代表する日本の詩人にして童話作家「宮沢賢治」の造語「イーハトーブ」から。
◎ イガナー博士
数十年後の未来である【アースフェイル】の世界における、博物学と病理学で権威ある有名な人物。医学・薬学、博物学といった幅広い研究分野を後押しし、【アースフェイル】の世界で生きる万民の生活と福利厚生の為に設立された【レアテミス財団】所属の研究員であり、数々の名誉ある賞を授与している。それだけに留まらず、とある国立大学の永世名誉最高顧問の職に就いており、数々の本を執筆してきている。中でも、自身の著書『女神の庇護の下、生命が辿る数奇なる道』では『女神とは別に、生物の誕生と淘汰、進化と多様化などを促している「ナニカ」の存在』を提唱したことで、各界に大きな波紋を呼んでいる。
・その他用語
◎ 『排斥する者』
作中に登場する正式名称『特殊暴動防衛用装備車輛 (SP.RI.GGA.N / SPecial RIot Guard GAdget maNeuver)』と呼称される戦闘車輛。現在は限られた時間しか稼働できず、駆動系を補助するための簡素なシステムしか搭載してない『マーク・ワン』と呼ばれる戦車に類似した脚部に人型の上半身がくっついたものだが、【ドリュアタイ地下帝国】では既に欠陥の改良、各装備増設が目的とされた『排斥する者増強計画』が進行している。
◎ 『レーティング』
属性の乗った【法術】に反応して正反対の【法術】を相手の【法力】を利用して擬似的に発生させることで、その威力を減衰、ないしは相殺できる代物。【法術】を使う【法術士】にとっての非情に相性の悪いアイテム。残念ながらその試作品と技術はすでに【シンビオフスク連邦】に流出してしまっている。
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