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わたくしの想い

アリアナの心境を少し綴ってみました

先日わたくしは婚約者だったアランから卒業パーティの最中に婚約破棄を告げられました。

幼い頃からの婚約者でしたから悲しくないかと問われると、少し迷うところです。


わたくしの家は侯爵家です。父は陛下とそして伯爵家当主であるアランのお父様とは学園時代からの友人だということでした。ですので幼い頃からアランやイルヴェルト殿下とはよく顔を合わせていたのです。

その中でわたくしは優しく思いやりのある殿下に少しずつ惹かれていったのです。


勿論アランが優しくなかったわけではないのです。一緒にいる時など優しさを表してくれていました。

しかしある日のことです。王都のお店までアランと買い物に出掛けました。その時目の前で街に住む少年が転んでしまい、持っていた飲み物が少しアランのズボンにかかったのです。アランは表面上は大丈夫だと言っていましたが、その目は酷く冷たく、苛立っているのを感じたのです。



そんなある日伯爵家から婚約の申し込みがありました。わたくしたちは日頃から仲良くしておりましたし父親同士親友ということもあり是非にと請われ受けたのです。


わたくしはできることならイルヴェルト殿下のお傍にずっといたいと思っておりました。しかし貴族として必ずしも好きになった相手と結ばれるとは限らないということもわかっておりましたし、ましては彼は王族、なので悲しかったものの仕方のないことと思いもしたのです。


そしてわたくしはその日からイルヴェルト殿下への想いにはフタをし、アランを見て、これからはアランだけを想っていこうと決めたのです。



わたくしたちは幼い頃から共に過ごしておりましたので二人の仲はそれなりに良好だったと思います。

なのにまさかアランが別の令嬢と一緒に過ごすようになり、婚約破棄までするとは全く思っておりませんでした。


勿論ショックではありましたし悲しくもありました。しかし、わたくしたちの仲は最近距離があったのも事実です。ただこれでわたくしは結婚することは叶わないと思ったのです。

なぜなら例え相手が浮気をしたのが理由といえど、貴族令嬢にとって婚約破棄を申し渡されるのは不名誉として敬遠され、そういった女性が辿るのは修道女か妾、もしくは年配の方の後妻しかないからです。




それなのにその後でイルヴェルト殿下からプロポーズをして頂き、何よりも幸せを感じたのです。

幼い頃からの想いが叶うことはないと思っていたのにまさかこんなことになるなんて…

地獄から一転、天にも昇る心地とはこの事を言うのかと、涙が溢れて止まりませんでした。




そしてあの日から一週間。

これから王城に行き婚約の儀を交わすのです。


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