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ネズキチ大活躍!? 俺大人の階段昇る!!

五話目です。

次回から、ようやく物語が一気に進みます。(多分)


体を動かす練習も順調に進み。今では、余り集中しなくても動かせる様になっていた。

「そう言えば、帰ってこないな何かあったんかな?」

八日ほど、前から美少女(てんし)が帰ってきていない。今までは、どんなに長くても五日で帰ってきたのに。まあ、そのぶん伸び伸びと練習出来たわけだが。

「まあ、大丈夫だと良いんだけど。ヤッパリ心配だよな」

多分、町か村にちょっと長いしているんだろう。美少女だし、もしかしたらナンパでもされてるのかも知れない。

「ナンパ男は、瞬殺されてるだろうけどな」

今も、矢が刺さった間々の胴体 (下半身)を見ながら瞬殺されているだろうナンパ男の末路を考える。

「でも、複数人襲われたら…」

想像の中で、複数人の男子に襲われ成す術もなく、あられもない姿になった美少女(てんし)の姿が…っと、いけない妄想をしていたら美少女(てんし)が、帰ってきた。

ただ、様子が可笑しい。少しだが、ふらついているし今が、何月だが知らないが。かなり肌寒い季節なのに、かなりの量の汗を欠いている。

そして、何より顔色が青白い。大丈夫かと声を掛けようとした時、石に躓きそのまま倒れ込んだ。

「なっ!おい、(しっか)りしろ。目を開けろ!くそ、誰にやられたんだ。何があったんだよ!」

倒れた美少女(てんし)に近付くと、血の臭いがした。慌てて良く見ると美少女(てんし)の胸からお腹に掛けて、斬り付けられた様な大きな傷痕があり。かなりの量の血が流れていた。

「ああ…くそ!誰か居ないのかよ!」

誰か居ないのか辺りを見回すが、すぐに、考え直す。

普段から、此所には誰も来ない。なのに今このタイミングで人が来た場はい、そいつが犯人かも知れない。

それに、犯人じゃなかったとしても助けてくれるとは、限らない。金品だけ奪っていなくなるかも知れないし。もっと酷ければ美少女(てんし)襲い。やった後に殺すかも知れない。

そうして、要る間にも命の灯火は、小さくなっていく俺は、怒りの余り叫んだ

「くそ。何なんだよこの世界は。俺は、来たばっかで殺されるし、目の前で天使が死にそうになってるのに何も出来ない。

ホント何なんだよ。前の世界といい、俺からいくつの大切なモノを奪っていけば気がすむんだよ」

俺は、怒りながらもどうすれば目の前の美少女(てんし)を助けられるか考える。

そして、美少女(てんし)が持っていたバックを見る。

「バックの中になら何か入ってるはずだ!」

すぐに、バックの側まで転がって行き開けようとするが。

「くそ、何で開かないんだよ」

硬く縛られたバックの紐は、ほどけなかった。

「…体さえあれば」

体さえあれば、総考え洞窟内を見るとバラバラにされた挙げ句縛られた己の体があっった。

「くそ、此方も紐が邪魔だ」

体を動かして、紐から出ようとするがきつく縛られており。外せない。

何か紐を斬れる物が無いか探していると。一つだけ見つけた、ただそれをするには、協力者が必要だった。

「助けて欲しい、ネズキチ要るなら来てくれ」

俺は、唯一の親友(きょうりょくしゃ)の名前を叫ぶ。何処かにいたのかネズキチは、直ぐに姿を見せたが。何故か、何かを警戒するようにこちらに来ない。

直ぐに、ネズキチが来ない理由が解った。美少女(てんし)が要るからだ。何があったか知らないがネズキチは、美少女(てんし)を恐れている。

ネズキチは美少女(てんし)と俺を交互に見た後、森の中に走っていってしまった。俺は、ただ親友(ネズキチ)の名前を呼ぶしか無かった。

親友(ネズキチ)がいなくなってしまった以上、自分だけでどうにかしなくては、いけない。俺は、先ず腕迄転がって行き紐に噛み付いた。

紐は、かなり太くほんの少しだけ切れただけだった。

何度も何度も噛み付くが、少しづつだけしか切れない。この速度だと、切れる前に命の灯火が、消える方が先だった。

「くそ、俺は絶対諦めないからな」

何度目かに噛み付いたとき口に痛みが走った。良く見ると紐には、血がついていた。口の中が紐で切れ、紐との摩擦で歯が何本か取れた。

それでも、ただひたすらに噛み付く。

「チュッ」

目の前に、此所にいないはずの親友(ネズキチ)がいた。

俺は、ただ唖然と親友(ネズキチ)を見ていた。親友(ネズキチ)は、自慢げに胸を張っている。

何で要るのか?何故こんなに自慢満々に胸を張っているのか? 解らない事だらけだった。

ただ、ネズキチが戻って来てくれたことが嬉しかった。此で、美少女(てんし)を救える可能性が増えた。

俺は、ネズキチを見ながら頭を下げる。

「ネズキチお願いだ。俺は、あの天使を……いや、天使何かじゃないな。あの子を、あの女の子を助けたいんだ。力を貸して欲しい」

俺は、心の片隅では、現実じゃ無いと思っていた。頭では、理解してても、もしかしたらと言う思いが無かったとは言い切れない。だから、目の前にいる少女を天使や悪魔と思って。自分を騙していた。

ネズキチは、ただ「チュッ」っと鳴くと真っ直ぐに顔を見てきた。

俺は、ネズキチに思い付いた事を話す。ネズキチは、熱心に聞いている。説明し終わった後、我ながら馬鹿な考えだと思った。でも、やるしかない。そう覚悟を決め手転がった際、少女が見えた。

「…ネズキチ。お前」

少女は、いつの間にか洞窟内に運び困れていた。それと傷痕には、何かの葉っぱが置かれていた。

少女の顔を見ると、少しだが顔色が良くなっていた。

ネズキチは、少女を救うために自分がやれる事をやりにいったのだ。俺は、ネズキチに心の中で感謝しながら。バラバラになった体を一ヶ所に集めていく。

「よし、ネズキチやってくれ」

俺は、ネズキチに合図を送る。合図を受けたネズキチは、口に加えていた火種を、俺の体に向かって投げた。

俺が、考えた事は、自分の体に火をつけて紐を燃やし切る事だった。そして、火の熱を利用して体をくっつける事だった。

「ガッ…。イッゥゥゥ…」

全身に、特に腕や脚に激痛が走るがただひたすらに我慢する。

そして、十分に焼けてくっついたのを確認してから火から転がりだす。

火から転がりだした俺は、ネズキチが用意してくれた水を急いで浴びる。

「よっしゃ、何とか成功」

かなり全身が痛いが、何とか動ける。俺は、痛む体を無視して少女のバックを開けると、針と糸そして包帯を取り出す。

「今から、傷口を縫うからな。かなりいたいと思うが我慢してくれ」

いちを、少女に一言言ってか十分加熱消毒した針で縫おうとした時

「……待って」

小さいながらも少女の声がした。

「おい、解るか?背中意外に怪我した所あるか?」

少女の顔を除き混む、少女は、意識がハッキリしないのか。質問には答えず、小声で何かを呟く

「…バックの…私のバックの中に……回復薬が…」

回復薬ときいてバックをあさると何個かの小瓶と、粉が入った袋などがあった、何れが回復薬なのか手当たり次第確認していると。

「……緑色の小瓶」

まるで俺が、解らないことを知っていたのか、少女が呟く。

俺は、緑色の小瓶をつかむと中には、液体が入っていた。俺が、液体を架けるべきか、飲ますべきか悩んでいると

「かけて…」

俺は、緑色の小瓶の液体を溢さない様にゆっくりとかける。液体を全部かけ終わった時

「…紫の袋の粉を……傷に…塗って」

俺は、言われた通り紫の袋から粉だす、粉は、黄緑と茶色の葉を混ぜた様な感じのザラザラした粉だった。

この粉も、液体同様溢さない様に塗り込んでいく。途中痛いのか何度も、小さな悲鳴が上がるが。ただ、無心で塗り込んだ。

塗り込み終わる頃には、血は完全に止まっており。少女の顔も明るみを取り戻していた。

最後に包帯を巻く時に、事件に気づいた。少女の傷は胸からお腹に掛けて出来ている。

薬をかける際や、塗り込む際は、助けたい想いで一杯一杯だった為気付かなかったが、少女がいくぶん回復した今。安心した思いと共に邪な考えが出てきていた。

(これって。今、物凄くチャンス何じゃないか!?)

今、少女に包帯を巻く為に、少女に向かい合って座ったまま。抱き付く形になっている。

(このまま押し倒せば…)

今の状態の少女なら何の抵抗も出来ないだろうし、今までの怨みもある。心では、駄目だと思っていても。駄目と思っているほどやりたくなってしまう。

たっぷり色々と考えた後。

(よし、やろう)

俺は、考えるのを止めて。只ひたすらにやった。

やり終わった後。俺は、少女にバックの中にあった布団をかけ。

疲れて眠ってしまったネズキチを、起こさない様に持ち上げ。森に行って拾って集めた落ち葉のベットの上に置いた後、俺も眠りについた。









「よし、綺麗に包帯が巻けたぞ」

誘惑に負けないように無心で巻いた包帯は、とても綺麗に巻かれていた。

大人の階段を昇るのは、まだ先だった。









誤字、脱字、こうした方が良いよ。等色々なご意見ご感想、募集中です。


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