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イザナギ・サクヤのほんとの狙い

21話です。

シロ戻って…シロ……来て…

「誰か今、俺の事呼んだ?」

「いや、誰も呼んでないぞ。寝ぼけてんの城木」

確かに誰かに呼ばれた気がしたが、友達である笹木に言われる。

(気のせいか?)

俺は、気のせいだと思うことにした。

「悪い、寝ぼけてたみたいだ」

「おいおい、しっかりしてくれよ。今は、あのラノベのアニメかについて熱く語ってる最中だろ」

笹木が笑いながら肩を叩く。俺は、笹木との話に意識を戻した。

シロ戻って…来て…

学校が終わり家に帰る途中また、声が聞こえた。

(今日で何度目だ?。病院に行った方がいいかな?)

学校で授業中にも、何度も声が聞こえていた。

(シロか…俺の事しろって呼ぶの妹の弥生以外。いない気がするんだけどな)

そんな事を思いながら、帰り道を歩いて要ると携帯が鳴る。知らない番号からだった。

「はい、もしもし……えっ?…今何て」

俺は、携帯を握り締め走って学校の方に戻る。電話からは、相手がまだ話していたが関係無かった。

「母さんが、轢かれたって嘘だろ!」

俺は、電話で最初に聞いた学校側の病院に向かった。

病院には、警察官いた。何でも母は買い物の帰りに車に轢かれたらしく、目撃者がすぐに通報したが母は残念ながら目を覚ます事は無かった。。

「轢いた奴は何処ですか?」

俺が、警察官に聞くと。その警官は首を横に振る。

「残念ながら、轢き逃げで…今、全力をもって探して要るところです。目撃者もいますのですぐに捕まえます、ですから…」

その後も、何か言って言っていたが。俺には聞こえなかった。

(轢き逃げって…何だよそれ)

俺の心に何か黒くドロドロした感情が産まれた。

その後逮捕されたのは、十七歳と十八歳の少年合わせて五人だった。

それから、裁判や葬儀等色々な事に時間を取られ。全て終わった時の俺の心に残ったのは、言い知れぬ怒りと何もしたくない虚脱感だった。

その後、俺はずっと引きこもった。妹の弥生は、そんな俺の事など気にしてないのか学校に通い続けていた。

そんな、引きこもり生活が唐突に終わったのは。俺が、生きる気力を無くし自殺を考えた日だった。

意気なり部屋のドアが蹴破られると、弥生が部屋に入り。俺の事を殴った。

弥生は、殴れ倒れた俺に馬乗りになると、何度も殴り続けた。。

何で殴られるか解らなかったが、俺は反撃せずただ殴ら続けた。そんな俺にたいし。

「何で、何で解んないんだよ!。お前がが死んだら私は一人になるんだ…父さんを殺したお前何て何度も死ねと思った…

でも、母さんに何度も言われた「お兄ちゃんを許してほしい」って……でも、許せる訳無いだろ!…父さんは優しかった、そんな父さんを殺したお前何て私は、絶対許さない!

だけど、そんなお前でも私の最後の家族何だよ……血の繋がった最後の家族何だよ……だから、私を一人にしないでよ。お兄ちゃん」

弥生は泣いていた。泣きながらずっと殴っていた。最初こそ本気で痛かったが、今はそれ以上に俺の心が痛かった。

「ごめんなさい、俺が悪かったです」

俺は、そんな事しか言えなかった。 弥生は、その後暫くうつ向いたままだったが。徐に俺の上から退くと部屋にから出てった。

「ひで顔だな」

加々美で見た自分の顔は、無精髭と殴られた後で物凄く酷いことになっていった。

「まずは、顔でも洗って髭切るか」

その後、俺は顔を洗い髭を剃った後。お墓にに線香を持っていった。

シロ…駄目…その後は…

声が聞こえた。その声は何故か懐かしく、寂しさと恐れを含んだ様な声だった。

「俺何してたんだっけ…ああ、そうだ。奴等を殺すんだった」

俺の前には、母と弥生の写真があった。

「母さん、弥生もうすぐ。奴等をそっちに行かせるから…違うか。奴等は、俺と同じ地獄か」

母さんと弥生の復讐を誓い、一年間周囲を騙し。体を鍛え金を貯め、復讐に執拗な知識を勉強し。復讐の為の道具を買った。

「一年…長かったな。何度も奴等を殺そうと思ったのを我慢したか、何せ五人も要るからな。感情に任せて殺したらすぐに捕まるからな。やっと準備が整ったよ」

俺は、母と弥生の写真を自宅の自分の部屋に置き部屋を出た。

「見つけた」

「誰だお前、此所は俺の家だぞ」

目の前には、ネズミの面を被り。灰色の服を着た少年らしき人がいた。

「ふふ、そうだね。でも違うよ、此所は記憶の中。簡単い言えば、夢の中かな。自分はシロの迎えに来た、シロに一度助けられた者だよ」

「俺が、助けた?。お前何て知らないが?」

「それは、そうだよ。この姿は仮の姿だし、シロに助けられたのは別の世界だからね」

「別の世界?、はっまるでここ以外の世界が有るみたいな言い方じゃ無いか」

「そうだよ、ここ以外の世界が有るんだよ。そこでシロを待ってる人がいるから帰りな【まやかしの夢を祓え夢壊し(レーヴキャッセ)】」

その言葉を聞いた瞬間、俺の意識が音をたてて壊れた。


「気がついた?」

目の前には、黒銀の髪をした人物がいた。

「…クロ…クロか!…そうだ俺…」

慌てて周りを見ると、何故か机と椅子が用意され。イザナギ・サクヤとアマテラスが紅茶を飲んでいた。

「…は?……えっ?…何してんの…」

状況が全く理解出来なかった。部屋をよく見ると、さっきまでの戦いの痕が残っている。

「誰か教えてくんない?…何この状況?」

「それは簡単~。実力を調べたかっただけ~、こんな事に成るのは予想外~」

「実力を調べたかっただけって…何がだけ、だよ!。てめえ等がクロに何したか解ってんのか!」

俺が叫ぶとクロが止める。

「仕方無い。死霊使い(ネクロマンサー)は、何処に行っても危険人物だから。それに、タイミングが悪かったのもある」

「そうなんだよ。誤解もあってね、死霊使い(ネクロマンサー)が来たら、何れくらいの力があるか調べるのが規則だからね」

「なら、パーティーと言わずに。最初から言えば良いだろ。それに、タイミングが悪かったって何だよ」

「ごめん、ごめん。本気の実力が知りたいからね、少し騙させて貰ったよ。タイミングが悪かったのは、あの赤目のサイクロプスがアンデットだと解ったからね。君達が犯人なのか疑ったってわけだよ」

俺は、あのサイクロプスがアンデットだと。クロから聞いて知っていたが、冒険者ギルドは知らなかったようだ。

「で、クロが犯人じゃ無いって解ったのかよ?」

「うん、大丈夫だよ。ちゃんと解ったからね。それと、君達の正体を知ってるのは僕と、てら姉。それにスサとツッキーの四人だけだし、今回の御詫びも兼ねて誰にも言わないよ。ほんとは、聖騎士に報告しなきゃいけないけどね」

「そうなんよ~。聖騎士に報告しないと~、此方も首が飛ぶ~」

アマテラスが、首を切るジェスチャー付きで話す。この、首が飛ぶはそのままの意味で、本当に飛ぶ方だろう。

「何で、俺達を庇うんだよ」

俺が、言うと。イザナギ・サクヤが笑顔で答える。

「協力者だからね、それにシロ君は危険すぎるから、敵にしたくないのもあるよ」

「協力者?」

「ん、私達の事を聖騎士に言わない替わりに。今回のサイクロプスを蘇らせた人物を探す事」

クロが答える。その答えを聞いてイザナギ・サクヤとアマテラスが頷く。

「俺は、クロが決めたなら良いけど」

「良かった、これでシロも合意したね…そう言えば、何であの時止まったんだい?」

「何の事だ?」

「さっきの戦闘の時~、何で止まったん?~」

「それは、クロの声が聞こえて……あれ?…何か思い出した気がしたんだけどな…ダメだ思い出せない!」

俺は、何かを思い出して何かをしていた筈なのに。思い出そうとする端から忘れていった。

「何が駄目なのか解んないけど」

そこで、イザナギ・サクヤは椅子から立ち上がると。思いっきり頭をさげた。

「ほんとにごめんなさい、ギルドマスターとしての仕事とは言え。君達には多大なるご迷惑を御掛けしました」

兎耳も垂れていた。そして、

「私からも~、ごめんなさい~」

語尾が相変わらず伸びていたが、真剣に謝っているは、声で解った。

「良いよ、気にして無い」

俺の替わりにクロが答える。

「良かった、協力者に嫌われたままだと嫌だからね」

イザナギ・サクヤが笑みを浮かべて言った。

その後、イザナギ・サクヤとアマテラスの話を聞いた。

話の内容は、ここ最近アンデットの魔物が増えており。死霊使い(ネクロマンサー)が操っているのは明白だったが、犯人が解らずに困っていた事。

そこに死霊使い(ネクロマンサー)のクロと、アンデットな俺が、来たことから。

犯人か調べる為に、ミャオを使った事。予想外の赤目のサイクロプスが現れ、危うくミャオが死ぬ所を俺が助けた為犯人では無いと思った事。

実力を調べあるようだったら、協力者とする予定だった事を聞いた。

「納得できん」

「仕方無い、私達が街に居続ける為」

「いや、クロが良いならいいけど…実力が無かったら聖騎士に報告書されてたって事だろ、そこが気に食わないんだよな」

「ん、でもちゃんとパーティーもやるし。御詫びも貰ったからいい」

そう言うと、クロはパーティー様の衣装を着にシチャク膝に行った。

「納得できんが、今はパーティーを楽しむか」

イザナギ・サクヤは、ちゃんと約束を守り。(元々殺る予定だった)パーティーを開いた。

俺は、クロがどんな格好を摩るのか楽しみにしながら。パーティー会場の扉を開けた。























「いやー、シロもクロも怖いね。僕のお金が無くなっちゃたよ」

御詫びにと言って、クロに手持ちのお金の殆どを慰謝料として持ってかれ。

シロには、マジックバックと中身の弁償をさせられた。アマテラスは、それを罰にするといって一コルンも払わなかった。

「ちゃんと、仕事してね。じゃないと僕破産だよ」

イザナギ・サクヤの呟きが、ギルドマスター室に虚しく響いた。

多分、小説家になろうで一番誤字、脱字が多いい作者です。作者自頑張って誤解、脱字を減らそうとしていますが。まだまだ、多いいです。なので、バンバン誤字、脱字を注意して貰えると助かります。

皆様の応援とご指摘、ご協力お持ちしております。


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