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サイクロプス討伐後の一日

17話目です。

どうも深夜までかかってしまいます。すいません。

眼を開けると、岩の天上があった。

そして、周りには、石ころや岩が。そしてムカデとクモ達が、視界に入ってきた……何て事はなく。今、クロと一緒に借りている宿の部屋だった。

(俺何でここに居るんだ?…ミャオさんはどうなった?)

起き上がって状況を確認しようとするが、金縛りに逢ったかの如く指一本動かせない。

(体が動かない……それに寒い?)

「起きた?」

部屋のドアをノックしながら、クロが入ってきた。

「今起きた…何で此所に俺、居るんだ?」

「迎えに行ったから」

「…誰が?」

「私が」

「…クロが!」

「あと、リリアとシャンマオそれとオルンの三人」

「えっ……シャンマオさんに、オルンさんそれに……リリアさん?」

「リリア・フルトゥナ」

「有り得ない!」

俺の中では、あのポニーテールのエルフが助けに来てくれるのが信じられ無かった。

「リリアには、私が頼んだ」

(クロ、何時の間に。そんなにリリア・フルトゥナさんと仲良くなってるの!……後、何だろう違和感が?)

「そんな事より、アンデットだと張れる危険が有ったにも関わらず。何で私に言わずに一人でクエストに行ったの」

「……クロさん怒ってます?」

「うん、怒ってる!」

違和感の正体が解った。クロが優し過ぎたのだ! 何時もなら絶対にお仕置きが飛んでいる。

俺が気付いて無い可能性も有るけど…其を差し引いても優しすぎる。

「クロさん、勝手にクエストに行ったのは、本当にごめんなさい。それで、ミャオさんは…」

「犬なら生きてるよ」

「犬?」

「ミャオって言う犬」

「いやミャオさんは、猫だけど?」

道見てもミャオは、猫人だったし。俺が猫耳メイドを見間違える筈がない、俺が自信を持って言うと。

「ギルドの犬…分かりやすく言う。あの部屋の四隅で隠れて監視してた一人」

「うそーん!」

「うそーんじゃない、あの非常食に確認させた。それに、シロがクエストに行くタイミングで現れたから間違いない」

「確かに、俺もちょっとタイミングが良いかなって思ったけど…そうかミャオさんスパイだったか……でミャオさんは無事?」

俺は、非常食のネズキチの尻尾を捕まえて遊んでいるクロに言う。

「生きてるし、怪我も残らない」

「そうか、よかった…」

俺は、心から安堵した。あそこまでの頑張が報われた気がした。「それより、何でクエストを受けたか。理由はシャンマオに聴いた。それでシロ、あの森で何で有ったのか全部話して」

「いや実は…」

俺は、覚えている限りの事を話した。クロは、その間ずっと何かを考えている様だった。

俺が話し終えると。何かを考えていたクロが衝撃的な事を話す。

「その、鎧兜姿の赤目のサイクロプスは、死霊魔法で操られたアンデット」

「アンデットって!?……どうりで首斬っても死なないわけだよ」

俺は、あの異常な回復力と生命力を思い出していた。俺がよく勝てたなとか、アンデットって反則だろと。色々考えていたら。

「私を疑わないの?」

クロが、聞いてきた。その目には少しだけ。怯えの様な、悲しみの様な感情があったが、俺は、気付かず。ほぼ無意識に答えていた。

「疑わないよ。クロがそんな事する筈無いって解ってるしね。だってクロ、アンデット嫌いだし。逆にあの場に居たら速攻で殺してそう…あっ!! そういやアンデットでも死ぬのか! 俺も気を付けないと、死んじまう!」

「大丈夫、今殺すから。気を付けなくて良いよ」

「あれ?クロさん、会話の流れ可笑しくないですか?」

「あってる」

「あってないよ、あってないからね。クロさん剣を仕舞おう……あれ? 逃げられないって。俺凍ってるし!…えっ何で?」

逃げようと、動かない体を無理矢理動かそうとして気付いた。窓ガラスに写っている自分の体が氷で覆われてる事に。

「罰で凍らせた、此れで逃げられない」

「罰凍らせるって、うん見事に凍ってるよ。氷が覆ってるしね、こりゃマグロもビックリの凍らせられかただよ。

グハ!って斬られてる。俺凍ったまま斬られてる…市場のマグロより新鮮だな、なんせ凍らせた氷ごと斬ってるんだもん」

俺は、現実から逃げ出した。暫く現実から逃げ出して居たら、罰が終わったのか?クロが、剣を仕舞う。

俺は、氷が溶けるのを待ち。溶けた部位からネズキチに手伝って貰い繋ぎ会わせていく。

後で知った事だが、斬られりした部位を、斬られた箇所に押し付けてれば、勝手にくっついて治る。骨折何かも放置してても自然ともとの位置に戻って治る。

ただ、神聖魔法でやられた傷は特殊な方法でしか治らないらしく。後粉々なにされると、アンデットだけでは治せないらしく。どっちの時も死霊使い(ネクロマンサー)の協力が必用らしい。

俺は、最後にネズキチが持ってきてくれた左腕を見る。粉々にするとなってた筈の腕は、綺麗に治っていた。

俺は、何時の間にか寝ていたクロと眠そうなネズキチを見る。

「ネズキチありがとな、もう寝て良いぞ」

ネズキチは、「チュウ~」と、鳴いて最近のお気に入りらしいベットの下に入る。

俺は、クロにありがとうとお休みを言った。後、起こさないように慎重にベットに入って眠った。


「クロそう言えば昨日聞けなかったけど、昨日俺が知らない間に何があったの?」

俺は、先に起きて。無斬りと龍喰らいの手入れをしていた。チャント回収されていたらしく、昨日は気付かなかったが部屋の隅に置いてあった。

「話せば長いよ……ブレスレット何処?」

クロは寝惚けているのか? 目の前に有るブレスレットを探していた。

俺は、手入れを辞めブレスレットを渡す。クロはブレスレットを着けた後暫くボーッとした表情だった。

「話す前に一つ訂正、昨日じゃない。シロは十日間寝てた」

「えっ?十日も」

「そう十日間、いくらアンデット(シロ)でも。彼処までボロボロに成ってたら。普通なら魂が無事でも、肉体が魂を留めて置けずに死ぬ。

シロは運が良かっただけ。それに、魔力が奪われた様に減っていたせいで、アンデットの自己回復が働か無かった。

だから、魂を肉体に留めながら魔力を流し込んで、ある程度回復させた。その後は、シロの魔力で自己回復させてたら十日掛かった」

(魔力が奪われた様に減っていたって、多分龍喰らいに喰われたな。

でも、十日か…あれ?もしかしてクロが寝ずに看病してくれたとか?)

クロを見ると。まだ眠いのか小さく船を漕いでいた。俺は、心の底から感謝を口にした。

「クロ…いやクロさん、本当にごめんなさい。それとありがとうございます」

「ん?」

眠いのか一言で片付けられたが、俺は満足だった。本当は、クロに感謝し。そのままもう一度寝させてあげたいが、聴かなきゃいけない事があり。心を鬼にして話かける。

「クロ、何でクロ達が助けに来てくれたのか。クロが、何でシャンマオさんを知っているのか。リリア・フルトゥナに何で助けに行くのをお願いしたのか。聞きたい事は沢山有るけど…一つだけこれだけは、確認したい」

「残念だけど、あのサイクロプスの事なら私も解らなかった」

俺が、聴くより先に答えられた。そして、俺がなにか言うより先にクロが話す。

「シロを、助けに行ったのは。アンデットっだて貼れない様にするため、私が先に見つけて辛うじて生きている様に偽装したかったから。

シャンマオには、城門付近で声をかけられた。シロのランクが足りないのを思い出して、違うクエストを持って来てたらしい。その時には、助けに行こうとしてたから。そのまま付いてきて貰った。

リリアは、ギルド関係者を連れてく事でシロがアンデットじゃない事をギルドに報告例させる為」

「俺がアンデットじゃない事を確認させる為って、俺疑われてたの!?」

「シロと言うより。私が死霊使い(ネクロマンサー)だと、疑われていたから。側に何時も居るシロをアンデットか、確認させてたみたい。あの魔法適性の検査で、勘が鋭いのか、疑り深いのかいたのか。怪しまれたらしい。

だから、リリアにお願いした」

「うん、あの子なら俺がアンデットっだって解った時点で殺しに掛かるからな。承認としては、信用できる」

「ちょっと違うけどそう言う事…質問は終わり?」

「じゃあ最期に一つだけ、クロって下着の色何色」

俺は、口を滑らせ本音が漏れた。慌てて誤ろうとすると

「…下着ってなに?」

クロが変な事を聞いてきた。俺は、困惑しながらも答える。

「いや、下着ってブラ…えっと…胸をガード?いや支えるか。うん、そう。胸を支える布みたいなヤツとか、下の大事な所を守る布のことだよ……説明下手ですいません」

どう説明すれば良いか解らなかった。直接的過ぎれば殺される恐れがある。前に上からスリーサイズを聞こうとして、矢を頭に射たれている。直接的表現以外での答え方を俺は、残念ながら思い付かなかった。

クロが怒るだろうと思いつつ土下座の状態から顔をあげる。そこには、怒っていないクロがいた。

「クロ?」

俺が名前を呼ぶと。

「下着って大事な物?」

「大事な物です!」

俺は、速答する。シロは、自分の体を触った後

「…下は宛て布をしてるけど。胸はして無い…」

爆弾発言を呟いた。俺はクロの体を舐めます様に見ようとして、辞める。毎度こう言ったシチュエーションで痛い目を見ているのだ、ここは紳士的に行く。

「下着って、有って邪魔になるものじゃ無いから。良ければ一緒に買いに行く?

クロに似合いそうなのを選ぶ自信があるよ!」

紳士的と言うなの変態が出てしまった。ただクロは、変態紳士的な俺の発言にたいし

「解った。一緒に今から買いに行こ、私はよく解んないからシロに選んで貰う」

「喜んで選ばせて貰います」

「ん、よろしく」

夢じゃないかと思いつつ、夢なら覚めないで欲しいと願いながら出掛ける用意を済ます。

用意が、終わったクロと一緒に部屋を出る直前。クロが質問してきた。

「シロってパーティーに出た事ある?」

「パーティーか、従姉の結婚式位かな、何でそんな事聞いたの」

クロが、マジックバックから一枚の紙を取り出す。俺は、それを見て驚いた。

驚いている俺を見て、シロが言う。

「そういう場では下着した方がいいでしょ?」

俺は、何度も頷く。

「だから、買いに行く。それにあって邪魔になるものじゃ無いなら、あってもいいから」

クロ、がそう言い残して先に階段の下に降りる。

俺は、今回の下着選びの責任の重さに泣きそうになった。クロに見せて貰った紙にはこう書いてあった。





















クロ様にシロ様。

この度は大変なる御迷惑を御掛けした事、心から謝罪いたします。

また、サイクロプスの異業種の討伐及び、人命救助にも多大なる貢献をいたして下さった事、誠に感謝いたします。

後日、充分に休まれた後、もし大丈夫で御座いましたら。ささやかながら御礼の方をしたいと思います。

またその際には、パーティーも行いたいと思いますので是非御出席下さいますよう、心から御願い申し上げます。

パーティー会場で会えること心から楽しみにしております。


冒険者ギルド ギルドマスター イザナギ・サクヤより





(パーティーって、クロ男裝してるよな……何を選べばいいんだよ!!)

俺は、心の中で叫んでいた。


誤字、脱字、こうした方が良いよ等。

色々なご意見、ご感想御待ちしております。お気軽に書いてください

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