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ぼくとマント

作者: カナイ

カナイ



20代後半



僕には隠し気味にしている好きなことが一つある。


それは、



人形と会話が出来るのだ。



ーーー



「ただいま〜」


奥さんはまだ帰っていないようだ。

だが、僕の帰りを待ちわびている4匹がいる。

犬が2匹と、ブタとマントヒヒだ。


「あ〜疲れたな〜。」


(あっ、おかえりー!)


ベッドの上にいる彼らが僕に話しかける。



「わ!みんなどうした〜そんな積み重なって〜!」


今朝うちの奥さんが乱雑にベッドにポイポイと置いたのだろう。



(カナイさんお腹減った〜)


「ぶーちゃん!食べれないでしょう!

口がそれ以上開かないでしょう!

ハッハッハー!」


ぶーちゃんとは、ブタのことだ。



彼らとのコミニケーションを取りつつ、着替えていると、


ガチャガチャ…ガチャリ


「ただいま〜」


奥さんが帰ってきた。



ガサゴソガサゴソ(片づける)


「おうっおかえり〜」



そんな僕の右手には、マントヒヒのマント(ニックネーム)が握られたままだった。

そこで僕は、



「おかえり〜」(高音マントヒヒヴォイス)


マントの腕を器用に操り、腕を振る。

(彼らの扱いには群を抜いてスペシャリストな僕はまるで本物のように扱える)



うちの奥さんは、僕に精神的な病があるんじゃないかと少し心配している。

僕は精神的な病はないと思っている。

なぜなら彼らには確実に、魂が宿っていると思うのだ。


トイの日常を描いた某映画ほど、彼らには行動力はないと思っているが彼らは彼らなりに家を留守にしている間、多分家の中でなごやかに遊んでいるのだと思う。

たまに家に帰るとマントがホコリで汚れてる日があるからだ。

多分彼が一番暴れん坊なのだろう。


人形を大切にしないと復讐される。

とかそういう類のものではありませんが、

魂が入り込んでいる場合があります。


どうでしょう。

仕事が忙しい方、(特に男性)

どこかフラッと遊びに行ったときに出会った可愛い人形を買ってみてはどうでしょう。

絶対ハマります。

自分の家、自分のベッド、自分のマクラ、じゃないと寝れないなんていうタイプの方(僕もそう)

そこにプラスぬいぐるみ入れたら、

他のとこで寝れる気がしませんよ、、


そう!




永遠の家族!


永遠の!



家族なんです!!!




ご静聴どうもありがとうございました。




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