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夏だ!プールだ!水着だぁー!!前編

鈴が商店街の福引きで『オーシャン・リゾート』の無料招待券を当て、俺は鈴と一緒に行くことになった。そのため俺は朝早くに起きて準備に追われていた。

「ふぁ~...。やっぱ5時起きは寝みぃな~...。」

プールに行くくらい楽だと思うかもしれないが、実際はそうでもない。初めて行く場所のため、電車の乗り継ぎや料金なども調べないといけない。海パンなどの準備も必要...ーとにかく色々と準備がいるのだ。それに、こんなギャルゲーイベントみたいなこと初めてだし...。

「え~っと...鈴が買ってくれたって言う海パンは...?」

鈴が自分の水着のついでに俺のも買ってくれたみたいだが...

「一体どんなの買ってきたんだ...?」

今の今まで鈴がどんな海パンを買ってきたのか知らないからなぁ...。変なのだったらどうしよう...。

少し不安になりながら海パンを探す俺だった。

「これか?」

ビニール袋に海パンらしき物が入っていたので恐る恐る出してみると、

「ん?意外と...普通だな...。」

袋から出てきたのは紛れもない海パンだ。しかも、黒と青を基調とした男子らしい海パンだったのだ。

鈴って意外とこういうところしっかりしてるな。

まともな奴で良かった~。



その後、準備が出来たので朝飯用のおにぎりを作って、鈴が起きてくるまで俺はリビングでラノベを読んでいた。

大体7時頃に2階から鈴が下りてきたので朝飯を食べて駅に向かった。

「なんか遠足みたいで楽しみ~!」

「そんなにはしゃぐ程でもないだろ...。」

そんなことを話ながら駅に向かった。

俺達が行く『オーシャン・リゾート』は2つ隣の町にあり、電車で20分程かかる。流石に歩いて行くだなんて無謀なことはしたくなかったので、電車で行くことにしたのだが...

「うぅ~...狭い...。狭すぎる...。」

電車の中は通勤通学の時間から結構過ぎていたのに何故かギュウギュウだった。

「だ、大丈夫か、鈴?」

「レ、レンジャー」

どこの自衛隊だよ!?

「頭がイカれそうだよ...。」

「頑張れ...。あと少しだ...。」

俺達、戦場に行くのか...?

ーこうして俺達は、人混みの電車に20分程揺らされて、やっと『オーシャン・リゾート』のある町に着いたのだった。

電車から降りて直ぐ目の前に『オーシャン・リゾート』への案内図がデカデカと建ててあった。普通ならおおはしゃぎで行くのだろうが...

「何でだろぅ...。まだオーシャン・リゾートに着いていないのにこの尋常じゃない疲労感は...。」

目的地に着く前なのにこんなに疲れていたら、俺、半日もたないかもな...。

俺がこんな状況下でも元気な奴がいた。

「ほぉ~、ここから直ぐじゃん!康太っ、行くよ!!」

鈴のやつ、何でさっきまで電車で撃沈してたのに今は元気なんだ...。

駅から直ぐの所に『オーシャン・リゾート』があると分かったからなのか、鈴のテンションは高かった。鈴が少し離れたところから「速く~」と叫んでいた。

「分かったって...。」

鈴の元気を少しでいいから分けてほしいな...。



駅から300m程歩いたところで、ドーム状の大きな建物が見えてきた。多分、あれが『オーシャン・リゾート』なのだろうな。それが見えたとたん、鈴が興奮して先に行ってしまった。

まったく、無邪気と言うか何と言うか...。

ー取り敢えず俺達は入場ゲートでチケットを見せ、水着に着替えるためロッカールームで1度別れた。

俺は海パンに着替えている最中、ふと思った。

「そう言えば、まだ鈴がどんな水着を買ったのか知らないなぁ...。」

俺の海パンは普通だったのだから鈴の水着も普通なのかな~...。

そんな疑問と少しの期待を思わせながら着替えを終えて、園内に向かった。



園内は俺が思っていたよりも普通だった。確かに、流れるプールやらウォータースライダーやら色々ある。だが、それだけだった。他の場所とは一味違うのかも思っていたが、特に変わった様子もない。まぁファミリー向けのプールなんてこんなもんか...と少しガッカリ感がでてしまった。しかし、来てしまったものは仕方ないと思っていると、

「お、お待たせ。」

と背後から言いながら肩を叩かれた。俺は直ぐに鈴だと気が付いたので振り向いた。

「おう!...ん!?」

振り向いて鈴のほうを見てみると、俺は絶句してしまった。脳がショートしたんじゃないか!?

だって!あの鈴が...ビキニなんだぞ!?

鈴の水着はビキニタイプだった。水色を主体としており、白色のドットが描かれていた。更に、上下にはフリルが付いていて女の子らしい水着だった。

本音を言うと、凄く似合っていて可愛いと思った。

「何、目丸くしてるの?あっ、もしかして見とれちゃってた~?」

と、鈴が冗談混じりで言ってきた。

「ん、っんな訳ねぇだろ!!アニメのヒロインみたいな子なら可能性はあかもしれねぇけどな。」

「そう、そうだよね...。」

鈴が少し残念そうに呟いた。

ヤベぇ~...もしかしてやっちゃいけないやつだった!?

アニメやラノベだと、ヒロインの水着姿に興味をもたないと好感度が下がったりガッカリしたりしているが...ーまさかリアルでこんなことになるなんて...。取り敢えず、ちゃんと思ったことは言わないと。

「でも、まぁ...似合ってるよ。」

少し照れながらではあったが鈴の水着姿を思った通りに言った。

「そう、ありがとう。」

「!?」

照れ隠しなのか、鈴は俺の方を向かなかったが、頬が少し赤くなっていたのが分かった。

ちょっとドキッとしたじゃねぇかよ...。てか何考えてんだ俺は!!

俺は頭を振って気持ちを切り替え、

「よし!行くか!!」

「おん!遊びまくるぞー!!」

鈴も切り替えたのか、いつものテンションになっていた。

前話から少し空いてしまい、すみません。さて、今回の話は、夏のプールです!夏と言えば、海や夏祭りなどのイベントがあると思います。そして女の子の水着もあるかと思います!今回は前編と言うことでプールで遊ぶと言う内容まではいってませんが、後編で入れていこうと思っております。そして、後編が次話になるかと思います。また少し空いてしまう可能性がありますがお許しください。

最後に、今回の話も読んで頂き有り難う御座います。次話も頑張って早く書こうと思っておりますので宜しくお願いします。

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