初めに
*登場人物
リイナ・・・16歳。茶色の髪に若草色の瞳。辺境ラグージ地方の森で魔女のマリカと一緒に暮らしている。明朗快活、よく言えば純真で素直、悪く言えば世間知らず。十年ほど前に父親と共に森に移ってきたが、数年前に父親は他界。以降、自足自給の生活をしている。森での生活で培われたのか、恐ろしく身体能力が高い。
マリカ・・・年齢不明(魔女に年齢を聞くならしい)。ラグージの森でリイナと一緒に暮らしている魔女。漆黒の髪に赤い瞳の美女。リイナを後継者と考えていたらしいが、残念なことに彼女には魔力がなかった(残念)。悪戯好き、コケティッシュな性格だが面倒見はいい。薬調合などで生計をたてている。
シルク・・・リイナと行動を共にしている白い犬。メス。一応、狼の血をひいている。白い毛並みが美しい。メスなので母性本能が高い。リイナとは10歳のころからの付き合い。
ディーノ・・・20代前半。明るい茶髪に碧眼。辺境ローザンヌ地方を警護する、第十三部隊隊長。本名ディーノ・オライム。貴族の末弟。美形というよりかは男前。人の心の機微に聡く、さりげなく気遣いが出来る方、性格も男前。剣の腕は一流。部隊からも慕われている。愛称ディン。
ジウヴァルト・・・17歳。黄金色の髪に紺青の瞳を持つ美青年。本名ジウヴァルト・ラグラージ。現ラグラージ国王の弟。王都の騎士団に属している。まだまだ幼さは残るものの、騎士としてのは腕はかなりのもので、将来有望株。現王位継承権第一位だが、本人は興味はなさそう。兄がつけた影の存在を見破りつつも、それをおくびにも出さないというなかなかの大物ぶりを発揮している。愛称ジウ。
エディオール・・・20歳。銀髪にアイスブルーの瞳の超絶美形。本名エディオール・フラムヴェルト。王都の騎士団の幹部。父親は元宰相のエムズ・フラムヴェルト公爵。本人は伯爵。家柄よし、顔よし、将来よしのため、色んな貴婦人達に迫られている。冷酷、クールと言われているが本人はマイペースなだけで誤解されているが、敢えて訂正していない。ジウとともに大の犬好き。愛称ディー。
ディオン・・・20代前半、茶髪にブラウンの瞳。本名ディオン・メルヴィム。実家は男爵家でエディオールの実家、フラムヴェルト家の親戚筋にあたる。エディオールとは幼馴染みで幼い頃から何かと誤解されやすい彼に振り回された結果、騎士団でも随一の処理能力を身に着けている。幼馴染みに隠れがちだが、仕事が出来る好青年である。
Lesのシズが主人公らしくないので、主人公らしい女の子で見切り発車。
女官ですが、単なる女官とは違います。リイナはいざと言う時は強いです。