七柱の神々
七柱の神々
「まず昔話の前に神々についてどれぐらい知っていますか?」
「実はこの世界の神様のことはさっぱりなんです……」
「そうですか……ではまずは七柱神々の紹介からですね……この世界のほとんどのものに魔力が流れているのはあなたも知っていますね。」
「はい!倒した木や採取された鉱物、それから死体からは徐々に魔力が消えていくと聞いたことがあります。」
「そうです。この魔力の生みの親こそ七柱の神々なのです。空、大地、炎、水、光、闇、雷、それぞれの魔力を司る神がいて今もこの世界で生きているです。」
初めて知った事実に戸惑っている俺を無視して女王様は話を進めた。
「ここまで説明すれば昔話も理解しやすいでしょう。これは私たちが地上で暮らしていた時に親から教えてもらった話です。」
マーメイドが地上で暮らしていたという言葉に動揺したが最後まで話を聞いてから質問しよう。
「この世界には七柱の神々と様々な生物が暮らしていました。大空の神は自由に空を飛び回り、大地と海の神は世界に恵を与え、炎の神は世界に熱を与え、雷の神は世界に恐怖を与え、光と闇の神は姿を現しませんでした」
「神々はお互いに干渉することを嫌い、それぞれがそれぞれの役割を全うして生きていました。そんなある日世界は突然闇に包まれ見たことの無い生き物達が姿を現すようになりました、それが魔物です。」
「魔物たちは物凄い勢いで繁殖し、世界を侵食していきました。それに怒った雷の神は魔物たちを一掃しようと雷を落とそうとしました。しかしそれは闇の神の思惑通りでした。」
「雷の神が雲で世界を包むと雷の神の前に闇の神が現れ雷の神を殺してしまいました。雷の神が死に光と闇の神を除いた四柱の神々が雷の神のもとに集まりました。」
「神々は話し合い、闇の神に対抗するため雷の神を食べ、力を得ることにしました。ですがそれ以降闇の神が現れることはなく世界は魔物たちに侵食されていく一方でした。」
「そんなある日、地上に住む一つの種族の前に突然光の神が現れました。光の神はその種族に知恵を与え魔力の使い方を教えました。」
「こうして知恵を与えられた種族により世界は平和を取り戻し、闇の神の出現に備え六柱の神々は深い眠りにつきました。」
「これでお話はおしまいです。何か聞きたいことはありますか?」
「一つだけ質問をしてもよろしいでしょうか?」
「許します。」
「ありがとうございます。初めに女王陛下が地上で暮らしていたという話なのですが……」
「シルヴィに聞いてはいないのですか?はぁ……ならばそれも教えなくてはいけませんね……」
「私が子供の頃、私たちは地上で生活をしていました。この姿はシェイプシフトとという魔法で水中での活動をしやすいよう体の構造や姿を変化させたものです。」
「いつも通り地上で暮らしていた私たちでしたが、ある日突然神々が暴れ世界は大きく変わりました。私たちは比較的海の近くで過ごしていたですが、近くの町が次々と海に飲み込まれ、この城が飲み込まれるのも時間の問題でした。」
「その当時の王、つまり私の父ですが。父は莫大な魔力と魔法の才に恵まれていて、いずれ沈むこの街を守るため水の流れる勢いを抑え、水中でも呼吸ができるよう大規模な結界を張りました。」
「結界は無事に成功したのですが。結局全てが海に飲み込まれてしまい、私たちは城から出る手段を失ってしまいました。そこで父は水中での生活をするために自身の体に魔法をかけ海の生き物の特徴を取り入れていきました。」
「時には外見を、時には人体構造をその光景は子供の私が見ても明らかに異常でした。最終的に父は生き残った国民全員にシェイプシフトの魔法で姿を変えることを強要しました。」
「男は実用性重視の姿に、女は美しさを保ちつつ水中で生活をできるよう魔法をかけました。それは地獄の光景でした、魔法をかけられたものは人体の構造が変わる激しい痛みに意識を失うものや変わり果てた姿に泣くものもいました。」
「父の行動を非難するものは大勢いたのですが、結果的に我々は海での生活に適応し今に至るまで生き延びる事が出来ています。」
「それに悪いことばかりでもありません。魔力が豊富な海の中で生活することにより我々は人間でいた頃よりも長く生きることができるのです。」
そう教えてくれた女王陛下の顔はどこか寂しそうだった。
「コナー様、ここまで話したのですから、あなたのいた世界の話を私にも聞かせてくれませんか?」
俺は女王陛下が満足するまで前世の話を存分に聞かせた。
女王様の口調が変わってますが、いつか直しますきっと。
それと私はSかMかと聞かれるとSだと思いたいです。




