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余命60年の私と余命8億年の君  作者: とりもち
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inいちごうさんハウス

ごめんなさい、19日更新したつもりでできてなかったです…


「お嬢様ー!!お久しぶりです!!」


いちごうさんのお家につくと、さっそくフランが飛び込んできた。

昨日の朝ぶりのぎゅーだ。

こんな長い時間一緒に居なかったのだ。

私もとびきりのぎゅーで返した。


「フラン可愛い。大好きだよ。」

「えへへ。私もお嬢様大好きです。」

「私も!新入り好きだよ!」

「私も〜。」


フランとのぎゅーに割り込むふたり。

いちごうさんとにっきさんだ。

ふたりのお団子から、四人のちょっと大きなお団子。

お団子の真ん中で、フランはひゃーと小さく鳴いた。


満足するまでぎゅーっとして解放。

改めてここはいちごうさんとにっきさんのお家。

いちごうさん、にっきさん、雛乃、それにフラン。

4人で遊んでいたところに私と小鳥が今合流した。


「あれ?さんちゃんは?」

「フランへのお土産買ってくるって。

 あとお化粧もちゃんとするって。」


さんさんとはそんな感じで一旦別れた。

フランはお土産とかお化粧とか気にしないけどね。

そう伝えても駄目だった。

フランの前で恥ずかしい姿は見せられないらしい。


「私は気にしないですけどねー。」


フランもやっぱりそう言った。

にっきさんのお膝の上。

猫のように丸く、くつろいでいる。


「にっきー。私もフランちゃん撫でるー。」

いちごうさんがフランに手を伸ばす。

にっきさんはそれをぺしりと跳ね除けた。

「さっきまで独り占めしてたでしょ?

 今度は私の番〜。フランちゃんかわいい〜。」

「えへへー。もっと褒めてくださいー。」

うりうりと頭をにっきさんの手に押し付ける。

私が居ない間に、前よりも親密になってる気がする。


「4人ではどんな遊びしてたの?」

「ウノバスケ!フランちゃんが優勝!」

「えへん。」


フランはにっきさんの膝の上で誇らしげに笑った。

さすがフラン。

ウノバスケでも強い。


「ところでウノバスケって?」

「バスケのルールを取り入れたウノ!」

「ふふー。才能があるって褒めてもらいました。」


まあどんな遊びでも関係ない。

フランが楽しめたなら、それはきっと素敵な遊びだ。

あとで教えてもらお。


それはともかく、陽が帰ってくるまではすることもない。

のんびりフランを囲んでだらだらタイムだ。


「フラン、こっち来てー。」

私が呼ぶと、にっきさんがフランの腕を掴んでばってんを作った。

「お嬢様ー。えへへ。たすけてー。」

「わ、にっきさん。フランはこっち来たがってるよ。」

「まだ可愛がる〜。まだだめ〜。」

にっきさんはフランをぎゅっと抱きしめた。

ずるい。

早く私も撫でたい。


のそのそと動いてフランの元へ。

足首を掴んで、軽く引っ張る。


「フランを寄越せー。」

「や〜。」


足首から腰へ。

フランの腰にぎゅっと抱きついて引っ張る。

負けじとにっきさんもフランの腕を掴んでぎゅっと引っ張った。


「きゃー。引っ張られますー。」


フランらニコニコとそう笑う。

またぎゅーとふたりで引っ張ると、フランはさらにニコニコになった。


「フランちゃん、引っ張られるの大丈夫?」

「大丈夫です!私は無敵なので!」


いちごうさんの声にも余裕の返事。

そう、フランは無敵なのです。

これくらいなんともなのです。

むしろ……。


フランの瞳はすごくキラキラ。

もっと引っ張ってくれとことほかに伝えている。


「フランちゃん痛くなったら言ってね?」

「大丈夫です!遠慮せずに!」


にっきさんはちょっと困惑しながら、フランの腕を引っ張る。

そして私は足を引っ張る。

私とにっきさんの間でフランはのびーーっとなった。

小鳥と雛乃もいつのにかこっちを訝しげに見ている。

よし、せっかくだ。

ふたりも混ぜよう。


「小鳥もこっち手伝ってー。」

「は?」

「小鳥お姉様。早く早くです!」


一瞬困ったような顔をして、小鳥は私の後ろについた。

雛乃も困惑しつつにっきさんの側へ。

これでニ対ニ。

いちごうさんはちょっと迷って、真ん中で応援を始めた。


「がんばれー!です!」

「頑張れー!春菜負けるなー!」


ふたりの応援を受けておーえすおーえす。

綱引きならぬフラン引き。

小鳥がいる分こっちが有利。

こっちが勝てばフラン撫で撫でタイム。

向こうが勝てば撫で撫でタイムはちょっと延期。


お互いに力が入る。

真ん中でもう一度フランがきゃーっと笑ったとき。

玄関の扉が開く音。

ただ私が勝つまであとちょっと。

その音は勝負を中断させるには至らない。

つまり……。


「ふふふフランちゃん!?

 な、に、これ、は??」


帰ってきたさんさん。

みんなでフランを引っ張っているところを見て硬直。

そして。


「ふ。ふらんちゃ、大丈夫!?

 いじめられてない???

 な、なななんで!??」


さんさんは帰ってくるなり、真ん中で引っ張られるフランに飛びついた。

フランは少し身体を捩って、私とにっきさんの腕から離れる。

そしてにこりと笑ってみせた。


「さんさんさん!お久しぶりです!

 えへへ。また会えて嬉しいです!」


さんさんが自分を助けに入ったこと。

そんなの気にせず、ただ会えたことを喜ぶ。

ただ喜びのままに、フランはさんさんに抱きついた。

そんなフランにさんさんは。


「ふ、ふらんちゃ。きゅ。」


ぽすんと仰向けに倒れた。

ただ意識を手放した。


何はともあれ!

これで全員集合!

さて、なにをして遊ぼうか!




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