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余命60年の私と余命8億年の君  作者: とりもち
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夢の国プランニング


「では気を取り直して!

 ディズニーの計画を立てましょう!」


ぱちぱちと拍手の音。

ストームライダーごっこを終えて、会議の時間。

これからどのアトラクションに乗るか、どんなルートで動くのか決めていくのだ。

手元にはディズニーランドのマップと小さなホワイトボード。

会議の準備もばっちりだ。


ただアトラクションを決める前に。

ちょっとだけ確認事項。


「みゆちゃん、めぐるちゃん。

 ほんとに平日で大丈夫?」


そう、今回は平日ディズニーなのだ。

土日と比べて混まないのはいいけど、ふたりは学生だ。

それぞれ学校をサボることになるけど、大丈夫だろうか。


「ん」


みゆちゃんがぐっと親指を立てる。

そしてそれに続くように、めぐるちゃんが頷いた。


「なつやすみ、ディズニーこんでた。

 へいじつのほうがいいよ。

 おじいちゃんもおなじいけん。」

「私もそう思います。土日は大変です……。」


2人がそう言うなら、その言葉に甘えてもいいのかな。

まあふたりとも勉強で困ってるってことはないだろうしね。

1日休むくらいは屁でもないのかもしれない。


では気を取り直して。

乗りたいアトラクションを決めていくことにしよう。


「じゃあみんな。もう決めてきてるよね。

 第一希望と第二希望をフリップにご記入ください!」


私がそういうと、みんなそれぞれのホワイトボードに向き合う。

アトラクションの決め方は簡単。

それぞれ一番と二番目に乗りたいアトラクションをホワイトボードに書く。

それを効率の良いルートで回っていくのだ。


「じゃあせっかくだし1人ずつ。

 めぐるちゃんから!」

「え、えっと、はい。」


めぐるちゃんがフリップを展開する。

『第一希望 イッツ・ア・スモールワールド

 第二希望 美女と野獣(混むかも……)』

そんな風に書いてあった。

ふむふむ。

なるほどなるほど。


「ねぇ小鳥、どう思う?」

「ん。多分同じこと思ってる。」


小鳥と意見があった。

まったくめぐるちゃんったら。


「ほんとは第一希望美女と野獣でしょ?

 混みそうだから遠慮してない?」


分かりやすけぎくりとした表情。

小鳥がフリップをとって、第一希望と第二希望を訂正した。

うん、これでおっけー。


「え、え、でも並ぶかもだし……。」

「並ぶのも楽しいですよ?

 めぐるお姉様の乗りたいの乗りましょう?」


フランの言葉に、めぐるちゃんは口をあわあわさせながらも頷いてくれた。

とりあえずめぐるちゃんの希望はおっけー。

さてさて、じゃあ次は……。


「フランは何に乗りたい?」

「はい!私はこれです!」


フランがびしっと手をあげた。

そしてフリップをオープン。


『1番!スティッチエンカウンター!

 2番!ジャングルクルーズ!

 カバさんもスティッチさんも楽しみです!』


そんな言葉と、カバとスティッチのイラスト。

可愛い。

でもスティッチエンカウンター?

初めて聞いたアトラクションだ。


「ふふー。スティッチさんとお話できるのです。

 ぜひ!ぜひ行きたいのです!」


身を乗り出す勢いのフラン。

もうフランの想像の中では、スティッチとお話してるのかも。

もちろん行く場所のリストに加える。


「じゃあ次は……みゆちゃん!」

「ん。」


みゆちゃんもフリップをみんなに見せる。

そしてみゆちゃんはニヤリと笑ってみせた。


「フランちゃん、しゅみあうね。」

「わ!ほんとですね!」


そして2人でハイタッチ。

フリップにはこう書いてあった。


『第一希望 ジャングルクルーズ

 第二希望 シンデレラ城

 カバさんとおさるさんたのしみ。』


ジャングルクルーズが被ったようだ。

ふふっ。

じゃあジャングルクルーズはぜっったいに行かなきゃだね。


「みゆもフランも動物好きだもんな。

 ふふっ。なにが有っても行かなきゃだな。」


小鳥もそう笑って、みゆちゃんの頭を優しく撫でた。

むふーとみゆちゃんは嬉しげ。

さてさて、次は小鳥だな。


「じゃあ小鳥。ハリー。」

「へいへい。」


小鳥もフリップを見せる。

小鳥の乗りたいアトラクションは……。


『第2希望 カリブの海賊

 第1希望 スプラッシュマウンテン』


さっと見せて、すぐに裏返した。

違和感。

アトラクションは見れたけど、なんですぐ裏返した?

それに第1希望を下に書いてる。

なにゆえ……あっ。


「小鳥ちゃんも遠慮したでしょ。

 それで直したでしょ……?」


じとーっとした目線のめぐるちゃん。

小鳥は目を逸らした。

どうやら小鳥も混むアトラクションを第2希望に回してたようだ。

めぐるちゃんには遠慮するなといいつつ、自分は遠慮してたなんて。


ぽこぽこぽこぽこ。

めぐるちゃんが不満げに小鳥の背中を叩く。

みゆちゃんも楽しそうに小鳥の足をぽこぽこと叩く。

楽しそうだけど、次に進もう。


えっと最後は……あ、私か。


「お嬢様は何に乗りたいですか??」


フランの声に、私もフリップをオープン。


『カリブの海賊乗りたい!

 2番目はホーンテッドマンション!』


「あ、カリブの海賊被りましたね!」

めぐるちゃんがぽこぽこしながらそう言った。

「ふふーん。海賊ってかっこいいからね。

 小鳥もそう思うでしょ!」

「ま、まあそうだな。」

「でしょー!」

小鳥からも同意をもらえた。

そう、海賊はかっこよさそう。

それにお化けも楽しそう。

なので私の希望はこの2つ。


「ではマップでなぞると……こうですね!」


フランがマップの上に蛍光ペンでルートを書いた。

カリブの海賊から始まって、スティッチで終わり。

パークの左からぐるりと一周するルート。


「私の予想だと余裕で全部乗れるはずです。」


ニヤリとフランは笑ってみせた。

フランの予想なら大丈夫だろう。


とりあえずこれでディズニーのプランは万全。

あとはのんびりその日を待とう!



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