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余命60年の私と余命8億年の君  作者: とりもち
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真実か挑戦かゲーム


「めぐるちゃん、しんどくない?」

「ひゃ、ひゃい」

「めぐるお姉様あったかいです。」


鈴に二階に呼ばれた。

みんなを待たせるのは忍びない。

ということで二階で甘やかすのを続行することにした。

フランと2人でめぐるちゃんをサンドイッチ。

楽しい。


「なー。ゲーム始めていいかー。」

「いいよー。」

「ありがとー。」


というわけでゲームはこの状態のままスタート。


「真実か挑戦かゲームしよ!」

「真実か挑戦かゲーム?」


聞いたことあるようなないような。

とりあえずルールの確認をしよう。


「じゃあルールはなー」


鈴が説明をしてくれた。

プレイヤーAがプレイヤーBに質問と試練を出す。

プレイヤーBは質問に答える。

もし答えたくなければ、質問の代わりに試練を行う。

それを満足するまで繰り返す。

そんなゲームらしい。

つまり鈴の狙いは……。


「このお泊りをえっちな雰囲気にしたいんだね?」


鈴はそっぽを向いた。

図星だったらしい。


いやだって鈴の提案だし。

どうせいやらしい雰囲気にしたいだけだよ。

こいつはそういう人間だ。


「おい」

小鳥が鈴を睨む。

エッチな雰囲気とか小鳥は嫌がるに決まってる。

「で、でも私はやってみたいな……。」

めぐるちゃんが私の膝の上でそう言った。

ちょっと意見が分かれた。

小鳥とこのみちゃんは反対。

鈴とめぐるちゃんは賛成。

「わ、私は新入りに任せるわ……。」

雛乃はそわそわと私を一瞥。

賛成したいけど賛成するのは恥ずかしいという様子だ。

フランは私に任せるといった風に何も言わない。


(個人的には反対だけど……。)


でもめぐるちゃんがやりたがってるしね。

めぐるちゃん甘やかしデーだから、めぐるちゃんの意思を優先しよう。


「じゃあ私も賛成。」

「では私もです!」


というわけでゲームスタート。

まあでもエッチな雰囲気にする気はないけどね!

それは全力で止めるし逃げる!


「じゃあ最初はひなひなからね!」

「え、私!?」


鈴が雛乃を指さす。

雛乃はちょっと考えて、小鳥に向き合った。


「こ、小鳥さん。好きなご飯は……?

 挑戦はじゃあ……その場で拍手してください……。」

「そうだな。やっぱりラーメンかな。」

「雛乃、どっちも簡単すぎるよ。ふふっ。」


いいスタート。

エッチな雰囲気からは程遠い。

よしよし。

ナイス雛乃。

それに次は小鳥のターン。


「じゃあこのみ。好きなパンケーキ屋さんは?

 今度連れてってやるよ。」

「え!いいんですか!?」


いい感じに繋がった。

このみちゃんもエッチな雰囲気反対派。

反対派でつなげば、エッチな雰囲気にはなりようがない。


「ん!ん!」


鈴が手を挙げてアピールしてる。

無視でいいんじゃないかな。

どうせ変な質問と挑戦するだろうし。


「鈴ちゃん、エッチな質問とかしない?」

「しない!大丈夫!信じて!」


このみちゃんが1つため息。

あ、ていうか今のも質問か。

鈴に権利が移った。

鈴が私を指さす。


「ぶっちゃけエッチするなら誰といったっ!!」


このみちゃんが鈴を思いっきりつねった。

すごく助かる。


「なんだよ!良いじゃん!ほら!答えて!」

ぶーぶーと文句を言う鈴。

でも答えたくはないな。

挑戦を選ぶしかないのか……。

「はぁ……。先輩、答えなくていいですよ。」

そんな鈴を冷たい目で見ながら、このみちゃんはため息をついた。


「鈴ちゃん、エッチな質問はしないって答えたよね。」

「うん、それがどうしたの?」

「このゲーム、質問に嘘で答えてもいいんだ?」

「っ!」


あ、うまい。

さっきの質問にそんな意図があったとは。

鈴は絶対にエッチな質問をする。

そう確信して潰しにきた。


「ぁぅ……えと……えっと……」


口をパクパクさせる鈴。

このみちゃんはニコニコとその様子を見守る。

一分もしないうちに、鈴は項垂れた。


「質問変える……。めぐめぐいい匂い……?」

「うん、すごくいい匂い。

 ずっと抱き締めてたいくらい。」


簡単な質問になった。

膝の上のめぐるちゃんをぎゅっと抱き締める。

やっぱりいい匂い。

さて、次は私のターンか。


「めぐるちゃん?」

「は、はい……。」


顔を真っ赤にしたままのめぐるちゃんを指定。

何を聞こうかな。

まぁでも今はエッチな雰囲気から遠ざけるのが最優先か。

適当でいいや。


「めぐるちゃん痒いところない?」

「じゃあ背中……。」

「はーい。」

「ひゃっ!」


めぐるちゃんが驚いて声をあげた。


「ちょ、ちょくせつはだめです!」

「ごめんね、ちょっと触りたくなっちゃった。

 いや?」

「い、いやじゃないです!でも……ひゃっ!」


思ったよりも楽しい。

ただ背中掻いてるだけなのに。

可愛い声。


「ふふっ。フランも掻いてあげて。」

「承知しました!」

「ふ、フランちゃんまで!」


フランもめぐるちゃんに向き合って服の中に手を入れる。

すごく楽しい。


「あほ」


小鳥がそうぼそっと呟いた。

聞き捨てならない。


「あほ?誰のこと?」

「先輩のことです。」


このみちゃんのじとーっとした目。

ふむ。


……私はまんまと鈴の策に嵌められたようだ。

周りを見ると、雛乃は顔を赤くして目を逸らしていた。

膝の上のめぐるちゃんは甘い息。

うん、エッチな雰囲気だ。


「次は私の番ですね……。お、王子様……。」


めぐるちゃんが潤んだ目で私を見る。

私を選択したらしい。

まずい。

エッチな質問をされてしまう。


「もっと撫でて……?」

「え、えっと……。」


それは質問?

でもそれはそれとして、これはとてもまずい状況。

これ以上エッチな雰囲気にしないこと。

めぐるちゃんを甘やかすデーを続けること。

どっちを取る……?


決めた。

この部屋でやらなきゃいい!

そしたら皆に冷たい目では見られない!



「めぐるちゃん!来て!フランも!」

「かしこまりました、お嬢様。」

「え!?え!?」


困惑するめぐるちゃんの手をフランと2人で引っ張る。

あ、そうだ。

次の人指名しないと!


「小鳥!体重は??」

「いや、ちょっと待て!」

「ごめんね!ちょっとしたら戻る!」


追いかけようとしてくる小鳥。


「私がいるから大丈夫です!」


フランが手を振ると、小鳥は足を止めた。

やっぱりフランに甘い。

 

駆けるように下の階へ。

今日はめぐるちゃん甘やかすデー。

30分くらい、でろでろに甘やかそう。


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