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余命60年の私と余命8億年の君  作者: とりもち
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特別編 キスしないと出られない部屋 フラン編


『キスしないと出られない部屋』


「フラン、任せていい?」

「もちろんです!」


フランが腕輪を外す。

その髪が青くなり、空気が変わった。

室温も少し上がった気がする。


だけど次の一瞬だけ。

ほんの一瞬だけ冷たさを感じた。


「では帰りましょうか!

 強制されるなんて嫌です!

 そんなのキスじゃないです!」


ぷんぷんとフランが私の手を引く。

腕輪を外したままの温かい手のひら。


音もなくくり抜かれた扉はなにも阻めずに私たちの帰り道を見送ってくれた。

さて、帰ったら今日のご飯はなんだろう。

でもその前に。


「ひゃっ!お嬢様!?」

「助けてくれてありがとだからね。

 フラン、大好きだよ。」

「えへへ……。私も大好きです!」


私からフランに。

フランから私に。

それぞれほっぺにキスをプレゼント。

これは私たちがしたくてしたんだから。

この部屋にさせられた訳じゃないよ。 


そして無事に私たちは帰還した。

クリアタイムは11秒。

やっぱりフランはすごく強い。

今日は夜ごろに私ちゃんの昔のお話も投稿予定です。

もし良ければ読んでいただけますと幸いです……。

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