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余命60年の私と余命8億年の君  作者: とりもち
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みゆちゃんのハーレムの崩壊


「あのバカはいるかっ!!?」

フランとみゆちゃんによるマッサージ中。

至福の時間を邪魔する不届き者が現れた。

そう、小鳥だ。


「ことりおねえさん、バカっていっちゃだめですよ。」

みゆちゃんが小鳥の口調をやんわりと嗜める。

そうだそうだ、言ってやれ。

さすが私の彼氏だ。

「うっ」

小鳥も小学生に注意されてちょっとだけ怯んだ。

でもすぐに咳払いをして言いなおす。


「お嬢様。表にでやがれですわ。」

精一杯の丁寧な言葉。

その目は一切笑ってなくてすごくこわい。

私は渋々、小鳥に連れられてアパートの外に出た。


「お前、まじでふざけんなよ」

アパートの裏、私は壁に押し付けられる。

誰がどう見てもカツアゲの現場だ。

「そんなに怒らなくても……。」

私はしどろもどろになって弁明する。

小鳥は大きなため息をついて、真面目な顔をした。

「ああいうのは早いうちに言った方がいいんだよ。

 時間が経つほどあとで面倒なことになるぞ。」

巻き込まなくても困ってるなら助けるのによ。

そう小鳥は小さな声で言った。

その言葉に少しだけ私はドキッとした。


「まさか私を落とそうとしてる……?」

めっちゃくちゃ冷たい目で見られた。

そう言うことではないらしい。


「まあいいや、ちょっとだけ待ってろ。

 お前は余計なこと言いそうだし。」

そう言って小鳥は1人でアパートへと戻った。


10分後携帯がなった。

もう戻ってきていいの合図。


「すまん、駄目だった。」

小鳥は開口一番にそう言った。

「……わたしはあきらめないから。

 ともだちからはじめてみんなかのじょにする。」

むすっとした顔で小鳥ちゃんが宣言する。

「お嬢様と一緒ならいいですよ?」

フランはいまいち分かってないようでそんなことを言った。


私と小鳥はため息をついたが、まあ友達からなら良いかって言って2人で笑った。

2人のマッサージのおかげか、その日の夜は熟睡だった。

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