表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
余命60年の私と余命8億年の君  作者: とりもち
12/298

みゆちゃんのハーレム


部屋にはちょこんとみゆちゃんが座っていた。

うーん、どうしよう。


「ごめんね、ちょっと電話したいから少しだけ外すね」

みゆちゃんとフランを残してアパートの外に出る。

連絡先の1番上を押して電話を掛ける。

そこにあったのは安藤あんどう 小鳥ことり


「どうしよ!?みゆちゃんの彼女になっちゃった!!」

私の第一声に対して、小鳥の答えはシンプルだった。

「バカかてめぇは。」

電話はガチャリと切れた。


掛け直す。


「はぁ。んで誰が誰の彼女だって?」

「私とフランがみゆちゃんの彼女。」

「最近の子どもはませてんな。」

「どうしよ!」

「付き合えないって言えばいいだけだろ。」

「他人事みたいに……。」

「他人事だからな。」

「分かった。」

「なにが?」

電話を切った。


「みゆちゃん。小鳥もみゆちゃんの彼女にしていい?」

「……あさのおねえさんですか?

 かっこよかったしいいですよ。」

「ありがと〜」

もう一度小鳥に電話を掛ける。


「小鳥もみゆちゃんの彼女になったから。」

「はぁ!?」

「おめでとう。初彼氏ゲットだよ。」

「おまえ!まじでバ

電話を切った。

よし、これで小鳥を巻き込めた。

小鳥ならなんとかしてくれるはずだ。

部屋に戻ろう。


「あ、おねえさんおかえりなさい」

「お帰りなさいませ、お嬢様」

2人が出迎えてくれた。

小学生と中学生(見た目)を部屋に連れ込んでるって端から見たらやばいかな。

ロリコンと言われても反論できない。


「おねえさん、かたもみしてあげます」

部屋に座るとみゆちゃんがそんなことを言った。

「肩もみ?」

突然の提案に聞き返してしまった。

「はい、おとうさんがおかあさんにしてました。

 かれしのつとめです。」

そう言って私の肩をもみ始める。

小学校低学年の女の子の力。

正直に言うとあんまり気持ちよくはない。

でも。

「ありがとね、みゆちゃん。

 すっごく気持ちいいよ。」

一生懸命に肩を揉んでくれるのがすごく微笑ましい。


さっきまではどうやって別れようかって思ってた。

でも2人目の娘ができたみたいで心がほわほわする。

まあこれも悪くない。

そう思って私はみゆちゃんのハーレムを黙認したのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ