みゆちゃんのハーレム
部屋にはちょこんとみゆちゃんが座っていた。
うーん、どうしよう。
「ごめんね、ちょっと電話したいから少しだけ外すね」
みゆちゃんとフランを残してアパートの外に出る。
連絡先の1番上を押して電話を掛ける。
そこにあったのは安藤 小鳥。
「どうしよ!?みゆちゃんの彼女になっちゃった!!」
私の第一声に対して、小鳥の答えはシンプルだった。
「バカかてめぇは。」
電話はガチャリと切れた。
掛け直す。
「はぁ。んで誰が誰の彼女だって?」
「私とフランがみゆちゃんの彼女。」
「最近の子どもはませてんな。」
「どうしよ!」
「付き合えないって言えばいいだけだろ。」
「他人事みたいに……。」
「他人事だからな。」
「分かった。」
「なにが?」
電話を切った。
「みゆちゃん。小鳥もみゆちゃんの彼女にしていい?」
「……あさのおねえさんですか?
かっこよかったしいいですよ。」
「ありがと〜」
もう一度小鳥に電話を掛ける。
「小鳥もみゆちゃんの彼女になったから。」
「はぁ!?」
「おめでとう。初彼氏ゲットだよ。」
「おまえ!まじでバ
電話を切った。
よし、これで小鳥を巻き込めた。
小鳥ならなんとかしてくれるはずだ。
部屋に戻ろう。
「あ、おねえさんおかえりなさい」
「お帰りなさいませ、お嬢様」
2人が出迎えてくれた。
小学生と中学生(見た目)を部屋に連れ込んでるって端から見たらやばいかな。
ロリコンと言われても反論できない。
「おねえさん、かたもみしてあげます」
部屋に座るとみゆちゃんがそんなことを言った。
「肩もみ?」
突然の提案に聞き返してしまった。
「はい、おとうさんがおかあさんにしてました。
かれしのつとめです。」
そう言って私の肩をもみ始める。
小学校低学年の女の子の力。
正直に言うとあんまり気持ちよくはない。
でも。
「ありがとね、みゆちゃん。
すっごく気持ちいいよ。」
一生懸命に肩を揉んでくれるのがすごく微笑ましい。
さっきまではどうやって別れようかって思ってた。
でも2人目の娘ができたみたいで心がほわほわする。
まあこれも悪くない。
そう思って私はみゆちゃんのハーレムを黙認したのであった。




