Sランク冒険者①
叶美との勝負に勝った翔はギルドの応接室に通されていた。なんでもギルドのマスターから話があるらしい。ギルドマスターが話したいこととはいったいなんなのだろうか。
~冒険者ギルド 応接間~
僕が愛美に勝って愛美が目を覚ましたころ、僕たちは冒険者ギルドの応接室に通されていた。なんでも僕たちにギルドマスターから話したい事があるらしい。
「あの~。瑞穂さん?僕たちを呼んでいるギルドマスターはどんな方なんですか?」
僕が瑞穂さんに質問すると瑞穂さんは少し呆れた様な表情をしながら僕をみてきた。なにもそんな表情でみなくともと考えていると突然部屋の扉が開いた。
「遅くなってすまない。私が日本冒険者ギルドのギルドマスターの八上誠だ。よろしく頼む。」
そんなことを言いながら応接室に入ってきたのは40台後半くらいの見た目で身長も軽く190cmくらいはあり、しっかりきこなしているスーツのうえからでも筋肉質なのがわかるくらいのしっかりとした体つきで渋めの顔で性格はいかにも豪胆そうな人が入ってきた。
「急に呼び立ててしまってすまなね。わたしは先程挨拶させて貰った通り当ギルドマスターの八上誠だ。誠と呼んで貰って構わない。本日ここに来てもらったのはお願いがあるからなんだ。」
「お願いですか?」
僕はこれからなんて言われるのかを想像していると誠さんに話しかけられる。
「そう、お願いだ。いや、要請に近いかもしれないな。君は酒井日葵を知っているのか?」
「酒井日葵さんですか?ええ、一応の知ってはいますよ。」
「そうか、君への最初の依頼はその酒井君と一緒にSランクダンジョンに同行して欲しい。」
ごめんなんて?いま結構とんでもないこと言われた気がする。大体SランクダンジョンにBランクではいるなんて出来るのか?少なくとも向こうの世界ではそんなこと出来なかった。たとえ本来の実力がそのランクよりかも上であったとしても自分のランクよりかも高いダンジョンにはいることはできなかった。こっちの世界では自分のランクより高いダンジョンにはいることができるのか?
「翔君不思議そうな顔をしているね。叶美君がBランクの冒険者でありながらSランクの実力をもっているのは知っているね。そんな彼女に勝った君はもはやBランクとは言えないものになっている。しかし、ギルド側としても依頼を一回も達成していない君をいきなりSランクにするわけにはいかないんだ。だから、君には酒井君と愛美君と一緒に市ヶ谷にあるSランクダンジョンに行ってほしい。」
そんなことをギルドマスターに言われた僕は少し考え込む。なぜなら向こうの世界では幾多ものダンジョンを攻略してきたが、元の世界でのダンジョンがどのようなものになっているのかがわからない。最悪の場合は死んでしまう可能性があるため僕は最初はCランクのダンジョンに行こうかと思っていたからだ。そんなことを考えていたら再び応接室の扉が開く。そんなことを考えているとそこにはテレビで見たことのある人物が立っていた。
いつも投稿が遅い瑞使です。誤字脱字がありましたらすみません。いつも読んで頂きありがとうございます。
次回 Sランク冒険者②