追憶③
お仕事が始まってはや3ヶ月、書く時間がありません。
建物のなかに入ったとき、それまで騒がしかった大広間は一瞬で静かになった。
「ほう、この少女が…」「私の子供と同じくらいにも見える。」
ところどころからそんな声が聴こえてくる。
そんな声を浴びながら部屋の奥にまで歩いていく。するとふたりは上座に座り、私はそんなふたりに手招きされふたりの隣に座る。
「みなこのような遅い時間にすまない。まず、知っての通り我々は先の戦いに勝利した。そして、皆も感づいているものもいるかと思うが私の隣にいるお方が例のお方である。」
そう男が話すと、下座にいる面々は少し同様していた。
「なるほど。やはりあの方が…」「しかし、これからどうするのであろうな。」「確かに、扱いに困る。」
「みな、悪いが少し静かにしてもらえないか。」
男がそういうと、すぐに静かになる。
「我は、この土地にいるのであればあなたが何をしようと構わぬ。生活などのあなた必要なものはすべて用意しよう。誰にも文句は言わせない。なにかあればすべての責任は私がとろう。ただ、私はあなたの思うように過ごして欲しい。」
「キサマなにを言うておる。道楽が過ぎるぞ。」
男性のその言葉に女性は驚愕し反対し、下座にいる面々は顔が真っ青になっている。
当然だろう。せっかく捉えた敵の首領だ。彼は逃げ出すとは思わないのだろか。もし逃げられたらどうなるのかなどとは考えないのだろうか。
「いや、これでいい。今、この少女に一体何ができる。ここにいるのは今となってはただの少女ではないか。」
「キサマッ。戯言もたいがいに…ッ」
そこで、女性は言葉に詰まってしまっていた。当然だろう、いま男性がしていた顔は女性が今まで見たことのない顔をしていたからだ。
「はぁ、もうよい。キサマの好きにせよ。」
どうやら女性はあきらめてしまったようで、下座の面々も疲れた表情をしていた。
「では、あなたのことはなんといえばよいか。」
「ワタクシですか?」
「まあ、ソナタしかおるまい?」
少女は予想していなかったのか、困惑している。
「そうだな、好きに呼べば良いと思うが…」
悩んでいた。仕方がない、愛称で呼ばれたこといままで無かったのだろう。
悩みに悩んでいる少女に、女性はため息をついていた。
「仕方があるまい。おい小僧、お前が決めてしまえ。どうせもう思いついているのだろう。」
図星だったのか、女性の顔を見る。
「ふむ、では サクラなんてどうだ?瞳の色が見事な桜の色だからな。」
「そなた、少し安直すぎではないか?」
「だってなぁ、お前。あんなに見事な桜色の瞳なんだぞ?もったいないだろう。」
「なにがもったいのだ、なにが。」
そんな能天気な男性に、呆れる女性。下座の人たちの顔は呆れていた。どうやらいつものことのようだが…大丈夫なのだろうか?このクニ…
~数日後~
あれから数日後、ほんとに監視もない自由の身になった私は男の家に住みながら街の散策をしていた。
「見れば見るほど街のつくり方がよく考えられている。守りやすく、発展もしやすい構造になっている。どこをどうやったらこのような作り方なるのだ。」
「この街はどうだい?」
少女がうしろを振り向くと、そこには男性と女性が立っていた。
いつもお読みいただきありがとうございます。もし誤字脱字がございましたらお手数ですがコメントにてお教えいただければ幸いです。
またこの物語はフィクションでございます。決して間に受けてはいけません。またいかなる実在する組織、団体、国家等とは一切関係ございません。
~次回 追憶④~




