追憶②
今年最後の作品です。
来年もよろしくお願いいたします。
「待ちなさい、どうしてそうなる。」
女性は男の言葉にただ困惑していた。
「そうじゃ。自分でいうのもなんだが、敵の将を生かしたままにするなどあり得ぬ。なにが目的だ。」
「いや、そういうのはないな。ただ、キミの周りの奴らはまだしもキミは民衆から慕われていたようだからね。」
「どこか、含みのある話し方だが。どういうことじゃ。」
そういうとふたりは顔を見合わせる。
「ああ、やはり気づいておらんかったか。あやつら、裏で相当無茶苦茶なことをしておる。この短時間で分かっているだけで賄賂から人攫いまで随分と好き放題しておったわ。」
「なっ…」女の言葉に少女は驚愕する。まさか、自分の側近が裏でそんなことをしているとは思わなかったからだ。
「まあよい、とりあえずそろそろクニへと戻ろうか。」
「ああ、それではあなたもついてきていただけますね?」
「ああ、分かった…。」
いままで放心していた少女は、そう言うと立ち上がる。
「わがクニは、終わったのだな…」
少女の言葉に、答えるものはいなかった。
~男のクニにて~
私は、男のクニに行く道中において驚愕と落胆の連続だった。
「わがクニとは比べものにならないな…」
そう少女がこぼすのには理由があった 。少女のクニから男のクニに来るまでの道中の景色をみたからだ。
「そうじゃな、貴様のクニはクニの中心は栄えておったがそこのみ。対して我がクニは地方もある程度栄えておる。結果、地方はすたれてしまっておる。」
そう女に言われた少女は考え込む。
「我がクニの政は、間違えていたのか…」
「そう悲観的になるでない。事実、他のクニでも同じような状況だ。むしろ我がクニが異端と言ってしまってもよい。」
「じゃが、その異端に我がクニは負けた。」
そんなことを少女がいつまでも考えていると、見かねた男が少女に話しかける。
「わたしが言うのも何だろうが。そこまで悲観することはないと思うが。だが、そこまで思いつめるほどに自分のクニの民ことを愛していたのだろう?そして、あなたは国民に愛されていた。この事実は変わりはない。」
「 それで?我がクニはどうなる。」
「ふむ、ちょうどついたようだな。それはこの中で話すことになる。」
そういって女性は大きな建物の中にある。
いつもお読みいただきありがとうございます。もし誤字脱字がございましたらお手数ですがコメントにてお教えいただければ幸いです。
またこの物語はフィクションでございます。決して間に受けてはいけません。またいかなる実在する組織、団体、国家等とは一切関係ございません。
~次回 追憶③~




