始動する物語①
あの市ヶ谷ダンジョンでの騒動から2日たったころ僕たちは日葵さんに招かれて愛美と叶美と一緒に日葵さんの家に訪れていた。そこには立派な豪邸がたたずんでいた。その豪華さに思わず唖然としてしまう。
「お兄ちゃん任せた。」
何を僕に任せたのかな。そして愛美は腕を組みながらうなずいていた。それをみて諦めた僕はインターフォンを鳴らす。
「は~い。今開けるから少し待ってね。」
チャイムのスピーカーからそんな声が聞こえてからしばらくして中から足音が近づいてくるとドアが開く。
「いらっしゃいみんな。さあみんな中に入って。」
「お邪魔しま~す。」
そういいながら愛美たちは日葵さんの家に入っていく。
「日葵さんの家本当に広いですね。」
リビングに通された愛美は驚いた声でそんなことを言う。
「ははっ。そんなに驚くことかい?この家より凄い家なんてざらにあるだろうに。」
「私思ったんですけどやっぱり日葵さんていいとこのお嬢様なんじゃ。」
確かに叶美の言う通り言葉遣いは大雑把だけど偶に見せる所作はきれいだしな。
「まあまあ、とりあえず座りなさいな。」
日葵さんにソファーに座るように促され僕たちはソファーに座る。
「コーヒーとお茶、紅茶どれを飲む?」
そういわれ僕たちはそれぞれ日葵さんに飲みたいものを伝える。
「じゃあ僕はコーヒーをお願いします。」
「じゃあ私はお茶で。」
「叶美ちゃんってやっぱり渋いよね。ああ、私はコーヒーでお願いします。」
「オーケー。それじゃあ入れてくるからちょっと待っててね。」
そういわれた僕たちはリビングを見渡す。落ち着いた雰囲気で統一感のあるお洒落なデザインのリビングだった。
「どうしたの翔君?そんなに周りをジロジロとみて。もしかして女の人の家に上がったのが初めてだから緊張してるとか?」
「そんなことないですよ。」
日葵さんは面白いものを見つけて楽しむように話す。
「でも翔君も大変だね~。こんな可愛い女の子二人に囲まれて過ごしてるんでしょ。この二人かなり学校でも人気あるんじゃないの。」
確かに愛美はその容姿もあって一緒にいることと幼馴染ということが原因で嫉妬されたこともあったっけ。
「そう言えば君たち付き合ってる人とかいるの。」
突然の日葵さんの言葉に愛美と叶美は一瞬固まる。
「突然何言うんですか日葵さん!そんな人いませんよ。」
「そうよ、そんな人今のところいないわよ。」
「へ~。今のところいないのね~。」
日葵さんはニヤニヤしながら答える。愛美が戸惑っていると日葵さんが本題に入ろうかと言わんばかりに真剣な顔をする。
「実は今日家に招待したのは君たちとお茶会でもしようと思ったのもあるんだけど君たちにこの間の件の説明と君たち三人に提案があってね。」
いつもお読みいただきありがとうございます。もし誤字脱字がございましたら申し訳ございません。
まあ多分もうしばらくはのんびり回が続く…かも?
~次回 始動する物語②~




