市ヶ谷ダンジョン②
市ヶ谷ダンジョンに潜った翔と愛美に近寄る不気味な気配。
地球に戻ってきてから初めてのダンジョンはあっけないっほど順調に進んでいた。それもそのはず、日葵さんがモンスターが出現すると同時に倒していくからだ。
(分かってはいたけれどやっぱり強いな。それにあの日葵さんの近くにいる女の人…あの人も日葵さんと同じくらい強い。)
そんなことを考えていると日葵さんに声を掛けられる。
「なんだぁ?もしかして望美に見惚れてるのか。まあ確か望美は私と同じくらい美人だしな。」
笑いながらそんなことをいう日葵さんに苦笑いを返しつつ再び望美さんのほうを見る。
(あんなに強いのに全く話題にすらなってないなんて一体何者なんだ。)
「さっきから私のことじろじろみているけど何か用かな。」
いつの間にか僕の後ろに回りこんでいた望美さんは少し後ろに下がって綺麗なお辞儀をした後自己紹介を始めた。
「初めましてかな。私の名前は村上 望美だよ。さっき日葵から紹介があった通り日葵の相棒だよ。」
そんなことをいった望美さんはとてもきれいな仕草をしていた。そんな望美さんに少しドキドキしていると不意に肩をたたかれる。気になって後ろを振り向くとそこには満面の笑みで親指で後ろを指している日葵さんがいた。そこには満面の笑みで後ろに般若が見える…
「お兄ちゃん?」
なぜか怒っている愛美がいた。なんで怒っていらっしゃるのか全く分からない。
「お兄ちゃん望美さんのどこを見ているのかな。」
いやどこを見ていたのかって言われても望美さんの所作を見ていただけなんだけどなと考えているとさっきまで笑顔だった日葵さんの顔が急に険しくなる。
「日葵さん…」
僕が日葵さんに話しかけようとするのと同時に大きな爆音で会話が途切れる。
爆発の影響で視界が砂煙のせいで見えなくなる。
「みんな無事か!」
日葵さんが他の人の安否を確かめるため大声で叫ぶ。すると無事だという声が聞こえてきた。ほっとしたのもつかの間とんでもなくでかい咆哮が聞こえてくる。
「何事だ!」
あたりの霧が晴れてくると同時に咆哮を発した正体が明らかになる。そこにいたのはまさしくドラゴンというにふさわしい巨体の赤いドラゴンがいた。
「なぜこんなところにドラゴンが。」
「しかもあのドラゴンは50階層のボスのはずだ!なんでこんな15階層にいるんだよ。」
「そんなことをいってる場合じゃない。とにかく陣形を組みなおすんだ。急げ。」
大混乱のなかドラゴンが口を開く。そのことに気づいた日葵さんは慌てて指示を出す。
「みんな伏せろ!」
いつもお読みいただきありがとうございます。もし誤字脱字がございましたら申し訳ございません。
次回はドラゴンとの対決に翔参戦!
~次回 市ヶ谷ダンジョン③~




