表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

67/98

真夜中のグッドモーニング


 初めてオーガを倒した日から数日が経った。とりあえず、あの日の後日談から今に至るまでを軽く説明することにしよう。あの後俺とセリヤはラークと共に冒険者ギルドに戻り、すぐに報酬の100ゴールドを受け取った。

 あの時、受け付けのお姉さんめちゃくちゃびっくりしてたな。「本当に倒したんですか?うそじゃないですか?」

 なんて何度も聞かれたんだぜ?片手にオーガの角を持ってたってのによ。

 で、その後ラークと別れてメアリーの家に戻ったんだ。


 いやぁ〜今でも鮮明に覚えてるぜ、俺たちが100ゴールドを持って帰った時のメアリーの反応。泣いて喜んでたもんな。

 まぁそれでその日は終わりだ。

 次の日から俺とセリヤは更にゴールドを集める為、毎日その日に募集されていた強力なモンスターを倒しまくった。(と言っても一日に一体ペースだが)

 そんな日々を過ごしていると、もちろんレベルは上がる。


 今は初めてオーガを倒した時から更に4レベルアップして、レベル25だ。どうだ?レベル25だぜ?もうほとんどのモンスターには負けないだろうな。

 あ、ちなみになんだが、レベル21に上がった時に獲得した、サブスキル[身体能力強化]ってのは、発動とかするのじゃなくて、単純に身体能力が上がったらしい。

 あの日から身体が格段に軽くなったからな。

 それ以外はそこまで大きなイベントは無かった。まぁ、聞きたいってんなら、そこら辺の事もいつか話してやるよ。


 とまぁ、とりあえず後日談と今に至るまでの話は終わりだ。

 よし、じゃあ今の状況を説明しようと思うんだが――これがまたよく分かんねぇ状況なんだよ。

 時刻は夜中。今さっきまで俺は気持ちよく寝ていた。

 だが、いきなり隣のベッドで寝ていたセリヤが、何やら顔に不安を浮かべながら起こして来たんだ。

 これ……どういうこと?


「なんだよ……トイレなら一人で行けるだろ?」

 俺は自分の目を擦りながら、覆い被さる様な体制で起こしてきたセリヤにそう言う。まさかこれってそういうHなイベントじゃないだろうな?だとしたら今すぐ飛び起きるが。

「ば、バカにしないで!そういう事じゃないわよ」

 しかし、違うかったらしい。セリヤは頬を赤らめながらそう返した。


 ん?ならなんだってんだ?

「じゃあなんなんだよ。」

「それが……さっきから外がやけにガヤガヤしてるのよ。」

「ガヤガヤ?」

 なんだよガヤガヤしてるって。どっかで酔っ払いの冒険者が遊んでるだけじゃねぇのか?

「別にガヤガヤしてたところで俺たちには関係ねぇだろ。それか近所迷惑だからやめろと言いに行く気か?」

 俺はセリヤにそう言う。まぁそれならまだ分かるからな。こいつ正義感強いからこういうのはやめさせたいんだろう。


 しかし、

「そういうガヤガヤとは違うのよ。」

 セリヤはそう言った。

「じゃあどういうガヤガヤなんだよ?」

「それは……なんかみんな焦っているかの様な……とにかく!そんな感じがするの。」

「焦ってるガヤガヤ?」

 なんだよ焦ってる様なガヤガヤって。というか仮にそうだとしてもなんで俺を起こすんだ。


「もし仮にみんながそんなふうにガヤガヤしてたとしても俺たちには関係ないだろ」

 それに、明日だってモンスターと戦うんだぞ?休めるうちは休んどかないと痛い目を見るぜ?全く。

 しかし、セリヤは、

「いや、この街の事なのだから関係あるわ。だからこれから一緒に街の様子を確認しに行きましょ」

 俺の意見を否定した上に、これから街に出て、様子を確認しようなんてこと言い始めた。


「なんでだよ!」

 俺はセリヤの意見に真っ向からぶつかる。

 なんでただでさえ毎日毎日強いモンスターと戦って疲れてるのに、その上夜中に街のパトロールなんてしなくちゃいけねぇんだよ!

「俺は行かねぇぞ?だからセリヤも早く寝ろ。」

 俺はセリヤにそう睡眠を促す。

 この調子で朝まで起きてたら、明日のクエストで響くぞ?


 すると、なんと俺のセリフを聞いたセリヤは、

「分かったわ。なら私一人で見てくる。」

 そう言い、ベッドの横に置いてあった剣を持った。って!?何言ってんだよこいつ!?全然分かってないって!

「それは危険だろ!」

「危険?そんなの関係ないわ」

 関係あるだろ!むしろありまくりだわ!


「あぁもう!!分かったよ!行けば良いんだろ行けば!」

 俺は頭を掻きむしりながらそう言葉を吐く。

 だってこれでセリヤ一人に行かせるのは流石にヤバいだろ?

 するとそれを聞いたセリヤは、ふっ、と笑うと、

「テツヤならそう言ってくれると思ってたわ。」

 まるで最初から俺が着いてきてくれると分かっていた様にそう言った。


「はぁ、」

 俺は呆れ混じりにそうため息を吐くと、隣に立て掛けてあった杖を持ち、セリヤと共に寝室を出た。(後から考えると俺はまんまとセリヤの手口に乗せられてたのかも知れねぇな。)

面白いと思ってくれた方は☆☆☆☆☆を押して下さると、嬉しいです!!そして是非ともブックマーク登録をして頂けるとありがたいです!凄く励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ