表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

65/98

オーガがそこに居る理由


「結局オーガがグーネウム鉱山に居る理由はなんなんだよ」

 俺は冒険者を急かすようにそう言う。だってグーネウム鉱山を見つけたカーライト一族が――とか、その鉄を売って――とか、歴史の授業みたいな話苦手なんだよ。すると冒険者は、

「そう急かすな、今から話す。」

 俺を宥めるようにそう言うと、話の続きを始めた。

「それでさっきの話の続きなんだが、実はカーライト一族がグーネウム帝国を作った時、元々そこにあった森林を大幅に伐採したんだ――」

 そこまで話したところで、

「それで、元々森に住んでいたオーガ達は住処を無くし、グーネウム鉱山に住み着いたって訳ね。」

 セリヤが話に割り込んだ。


「お、よく分かってるじゃねぇか。まぁ、正確には住み着いたってよりは出現するだがな。だからオーガたちは毎回一体。多くても二体で現れる。だから未だに正確なオーガの住処は分かって居ないらしいんだ。」

「そうなのね」

 ちょ、ちょっとたんま!!

「一旦止まってくれ、要するにどういう事だ?」

 俺は二人の会話を切るように割り込むと、そう言う。

 いや、だって話が急に展開し過ぎてついていけねぇんだもん。お前らは理解出来たか?


 しかし、セリヤは、

「逆にここまで来て理解出来ない方がおかしいわ。」

 そう言ってきた。

「いや、分からねぇもんは分からねぇんだよ!」

 俺はそう言い返す。するとセリヤは、「はぁ」と、ため息を吐いたあと、

「……要するに、自分の住む場所を無くしたオーガたちは、隣にあったグーネウム鉱山に移動したって訳よ。」

 呆れた様な口調で、簡単にそう説明した。


「なるほど……」

 まぁ、これくらい単純に説明してくれりゃあ、俺にでも分かるわ。


 するとそこで、

「ほら、着いたぜ。あの穴がグーネウム鉱山の入り口だ。」

 冒険者が道の先を指さしながら、俺とセリヤにそう言ってきた。

 俺はすぐに冒険者が指さす方に視線を向けると、そこには人一人が歩けるくらいの小さな穴が、ゴツゴツとした山の斜面に空いていた。その穴は、入り口が木で補強されており、中も崩れない様に木で補強されている。


「……あの穴の中に入るのか?」

 俺は恐る恐る冒険者にそう質問する。

 正直に言おう――入りたくねぇ!!

 だって今にも崩れそうなんだぜ?あの穴!それに俺狭いところ苦手なんだよ!(ひとつ例を挙げるとすると、中学生の時、ふざけてクローゼットに入って出られなくなり泣きわめいた事がある。)

 しかし、冒険者は、

「あぁ、恐らくな。俺もグーネウム鉱山でのクエストを受けた事は無いからよく分からないが、他の冒険者がこの穴に数人で入って行くのは見たことがある。」

 そう言った。


「やっぱ入んのかよ……」

 俺がそうテンションダウンしていると、隣ではセリヤが、

「なんかダンジョンみたいでワクワクするわね!じゃあ冒険者のアンタ!ここまで案内してくれてありがとう!行ってくるわ!」

 元気よくそう言い、すぐに穴の方へ歩いて行く。

「あぁ、全然大丈夫だ。後、俺の名前はラークだ。」

 対して冒険者、いや、ラークもセリヤにそう言う。

 ちょっと待ってくれよぉ……心の準備くらいさせて欲しいものだぜ。


「お前は行かなくて良いのか?置いていかれるぞ?」

 そんな俺に対して、不思議な顔をしながらそう言ってくるラーク。……たく!行けばいいんだろ行けば!!

「行くに決まってるだろ!」

 俺はそうラークに逆ギレをかますと、足早にセリヤの方へ歩いて行った。

面白いと思ってくれた方は☆☆☆☆☆を押して下さると、嬉しいです!!そして是非ともブックマーク登録をして頂けるとありがたいです!凄く励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ