俺たちは仲間
「それはそうですけど......悪いですよ。それに――失礼かもしれませんが本当に高額のゴールドを払わないと行けないんです。テツヤさんや、セリヤさんが稼げるとは......」
メアリーは手で涙を拭いながらそう言った。
ふっ......やはりメアリーも俺たちの事を見くびってる様だな......
「そこんとこは大丈夫だ。俺たち、前居た街では一番強い(多分だけど)冒険者だったんだぜ?」
俺は腕を組むと、まるで俺とセリヤが百戦錬磨の英雄かのようにそう言った。
なんてったって、大蛇やサラマンダー、あのゴブリンキングも倒したんだからな。
まぁゴブリンキングはローズオーラのおかげでもあるが。
すると、俺のセリフを聞いたメアリーは、
「そうだったんですか、それは知りませんでした。すいません下に見るような事言って。」
俺とセリヤに頭を下げながらそう言った。
いや、別にどうとも思ってないから全然謝らなくて良いんだがな。
「いや、全然大丈夫だ。」
俺は頭を下げるメアリーにそう言う。
まぁ、俺はともかく、セリヤはとても強い冒険者には見えないもんな。
俺は頭の中でそう思う。
すると、それとほぼ同時にセリヤが、
「全然大丈夫よ。私はともかく、テツヤはとても強い冒険者には見えないものね。」
そう言った。って!?こ、コイツゥ......
考えることは互いに同じかよ。
俺は無礼なことを言いやがった(お互い様かもしれないが)セリヤを睨みを効かせていると、
「それでも、申し訳ないですよ。」
メアリーは、俺とセリヤにそう言った。
コイツ、まだ申し訳ないとか思ってるのか、俺たちは本当に全然大丈夫なんだがな。あ、それなら――
「全然大丈夫だ。あ、でも一つだけお願いしたい事があるんだが――」
俺はそこで、メアリーがファントムナイトに払うゴールドを俺たちが稼ぐ代わりに、グーネウム帝国にいる間はこの家に住まわせてくれないかを頼んだ。
どうだ?交換条件ありなら、メアリーも申し訳ないとは思わないだろうと思ってな。
それに、このままじゃ俺とセリヤはグーネウム帝国で野宿になるかも知れないんだ。だから今の俺たちにとっては、最高の条件だろ?
するとメアリーは、
「全然大丈夫ですけど......あの、そんな事で良いんですか?」
そう確認を取ってきた。
「そんな事?いや、俺たちからしたら最高の条件だ。」
俺はそう返す。
「えぇ、そうね。」
セリヤも、俺のセリフに同意した。
するとメアリーは、
「じゃあお願いしても......良いんでしょうか?」
控えめにそう最後の確認を取って来た。
そして、その確認に俺はもちろん、
「あぁ、任せとけ!こうやって話し合ったんだ。メアリーはもう俺たちの仲間だからな。」
手でグッドを作ると、それを前に突き出してそう言った。
すると、それを聞いたメアリーは、
「ありがとう......ございます......!」
そう言うと、また泣き出してしまった。
や、やべ!また俺気持ち悪い事言っちまったのか!?
「な、泣くなよ!まさか俺の今の言葉、気持ち悪かったか?」
俺はメアリーに急いでそう聞く。
するとメアリーは首を横に振ってこう言った。
「いいえ、嬉しいんです......!」
面白いと思ってくれた方は☆☆☆☆☆を押して下さると、嬉しいです!!そして是非ともブックマーク登録をして頂けるとありがたいです!凄く励みになります!




