〜俺は人間界にやってきた!〜
「ビュ〜ン!ビュ〜ン!ビュ〜ン!」
俺は、箒に乗って、雲の上から人間界にやってきた。
魔法界は、雲の上にあるので、人間界に向かうのには、箒が必要だ。だが、箒を使ったのは、間違いだった。空飛ぶ箒は、魔法を使えない人間たちには見慣れないようで、とても
「凄いものが来た〜」
と驚いていた。そして、人間たちは、証拠を残す為、携帯のカメラで、
「パシャパシャッ」
と箒を撮った。それを、
「やべ〜な!」
と思った俺は、すぐに逃げる事にした。しかし、どこにいっても人間はいる。魔法を使えない人間たちは、今俺の下にいるのだ。
「この状況、どうやったら降りれるのだ。」
と俺は思った。だが、もうバレてしまっているのでしょうがないと思い、俺は空を飛ぶのをやめた。
しかし、まだ俺は、
「カシャカシャ!」
と写真を撮られている。
俺が魔法使いという事がバレてしまった以上、この世界にいる事は出来ない。早速、やってきてすぐに帰らなければならないのだ。俺は、教師がいる魔法学校の方向に向かい、この魔法の人間の記憶を無くしてもらう事にした。
魔法学校の校長のジャック校長が持っているある水晶玉を使うと、人間界で魔法を使ったという履歴をなくす事が出来るらしい。
俺は、すぐに校長の元へと向かった。そして、着くと、校長はこの様な事を話してくれた。
「君の魔法の事だったらもう解決しといたよ!」
と校長が話すとある荷物をくれた。その荷物の中身は二つあった。それは、ただのキャップ帽子とティーシャツに見えた。だが、その二つはただのキャップ帽とティーシャツではなかった。
その二つには、それぞれある仕掛けがしてあったのだ。
キャップ帽の仕掛け
①強い刺激が当たるとヘルメットに早変わりする
②キャップ帽を反対向きに被ると、攻撃のスキルが上がる
弱点
・この二つの仕掛けを同時に使う事は出来ない
ティーシャツの仕掛け
①丸強い刺激が当たると防弾チョッキに早変わりする
②丸ティーシャツを反対向きに着ると守備のスキルが上がる
③ティーシャツを破ると全てのスキルが上がり、①、②、③の全ての能力が使える。
弱点
・この三つの仕掛けを同時に使う事は出来ない
・③を使えるのは一度だけ
俺は、この仕掛けを説明してもらい、
「すごいな!」
と驚いた。そして、俺は、
「ありがとうございます!」
と礼を言い、校長の部屋を去った。
それで、早速人間界に向かった。
今度は、箒は使わずに向かった。だが、箒を使わずに雲の下に降りる方法が思いつかなかった。そこで、人間界の上にある雲の近くにいた魔法使いに魔法を使えない人間にバレずに雲から降りる方法を聞いた。すると、その魔法使いは、
「あそこに透明なトンネルがあるでしょ!あのトンネルの近くに行けばね!体ごと吸い込まれるよ!」
それに、
「ありがとう!」
と返し、俺はトンネルの前に向かった。すると、前に着いただけであるのに、トンネルが俺の体を吸い込んできた。そして、その透明なトンネルは俺を吸い込み、人間界へとワープさせた。
気が付くと、俺は全身鳥の羽がついていた。ある豪邸の鶏小屋にトンネルは繋がっていたのだ。その為、全身鳥の羽がついている。そして、今も下には鳥の羽が沢山落ちている。俺は、
「うわ〜鳥の羽ついちゃったな!」
と思いながら鶏小屋の外に出た。
そして、彼女と待ち合わせをしているカリカリバーガー屋に向かった。俺には、人間界に彼女がいるのだ。彼女との待ち合わせ時間はあと十分しかない。それも、一回目に箒で来てしまったせいだ。カリカリバーガー屋までは歩くと多分三十分くらいはかかる。そこで、俺はバスを使う事にした。そのバスがとても危険なものになるとは俺はまだ知らなかった。
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