表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Vox-ウォックス-  作者: 暁紅桜
28/40

28話《その人だから》

「と言うかお前さ」

「んー?」


聞くことは聞いたはずなのに、香澄かすみはまだ部屋にい座ってる。

俺の非常食の、滅多に食わない菓子を探し当てて、漫画まで読み出す始末。さっさと寝ろ!


「俺とれんが付き合ってどうも思わないの?」

「んー?同性だからってこと?」

「いや、そうじゃなくて……今までも、俺が男女問わず仲良くしてるとさ」

「あぁそう言う。んー、蓮さんは別になんとも。寧ろ、蓮さんだからいい、かな?」


香澄の中でのこの人は許せる許せないの基準は正直わからない。だけどきっと、こいつの中では蓮という存在は、恋愛ではない、別の意味での特別な存在になっているのだろう。


「さいですか……」


まぁなんだかんだ、祝福してくれてるみたいでよかった。


「あ、そうだ。明日もまた蓮の家に晩飯作りに行くけど、飯どうする?」

「んー、お昼だけでいいよ。なんでも明日は突然だが、姫沙羅きさらおばさんがくるらしいから」

「え、おばさんくるの?」

「うん。彼女さんが出張で今いないから、久々に遊びにくるんだってさ」


いつの話か聞くと、丁度俺が蓮の家にいるときに連絡が来たらしい。

んー、叔母さんがくるのか……めちゃくちゃ会いたい……だけど、蓮ともう約束してるし……


「なに迷ってるの?どう考えても、叔母さんよりも蓮さん優先でしょ」

「そうだけどさ……」

「寧ろいいの?好きな人よりおばさん優先なんかにしたら、おばさんなんていうかなぁ?」


ニヤニヤ顔で俺のことを見てくる香澄。確かに、そんな事をしたら叔母さんに怒られる。


「そうだな」

「まぁ晩御飯なら少しぐらいは話せるでしょ。そんなに考え込まなくてもいいって」

「そうだな」


俺はもう一度ベットの上に横になって天井を見上げて目を伏せる。

瞼の裏に映し出されるのは、あくまで俺の妄想ではあるが、美味しそうにオムハヤシを食べる蓮の姿。


「楽しみだな……ところで香澄さん」

「んー?」

「もう寝るからそろそろ部屋から出て言ってもらえませんかね」

「お気になさらず。私は今日のお兄ちゃん寝顔、を撮ったら出て行くから」

「おまっ!毎日そんなことしてんのかよ!というか鍵しめてんだろ!」

「数年かけて習得したピッキング技術があれば余裕」

「家族でも、プライベートはあるんだぞ……俺はお前の将来が心配だよ……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ