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異世界事情と転生前

まだ2つめなので誤字や文章がおかしかったりするかもしれませんが読んでくれたらうれしいです!




「目が覚めたか」気が付くと俺は不思議な空間のなかにいた。まるで宇宙のような広大さを持っていて、星のようなものが控えめに輝いている。



そして真ん中に対になるようにイスが2つ置いてある。まるで面談や面接に近い雰囲気を出していた。そしてその片方に威厳のある美少女にも美少年にも見える中性的な人物が座っている。「では座ってくれ。」その声に応えるかのように座るとその人物は話を始めた。



「私はセクト・グロリア、まあ、神のようなものだと思ってくれ」

と自己紹介をしてきた。いやまて、流石に面と向かって神とか言われると

何とも言えない気持ちになるな。



「俺の名前は如月 蓮です。ところでここって死後の世界ってやつなんでしょうか?」

「そんな感じだ。だがまだあの世ではないな、例えるならば現世とあの世の境目といったところだ。」

「なんでそんな所に連れてこられたんです?」

「普通なら死者はすぐにあの世に逝ってしまうがある条件を満たした者はここに呼び出され選択する権利を与えられる」

ある条件?なんとなく察しているが一応聞いてみる。

「その条件とは?」

「運命の理に反して死ぬ事だ。お前はあの少年を庇ったんだろう?本当はあの少年が死ぬはずだったんだが代わりにお前が亡くなってしまったんだ。」

これを聞いた俺は最大の疑問をぶつけてみた。

「でも結局一人死んだんですから結果は同じでは?」

「運命がそんな単純な物ならどれだけよかったことか。運命って言うのはその世界を管理するためのプログラムみたいなものだ少しでもずれるとエラーを起こして大変なことになるんだ。」

そうだったのか。正直、適当にポンっと作られただけの世界だとずっと思っていた。まさかここまで繊細なものだったかのか。



「世界の管理って大変なんですね。」

「はぁ〜そうなんだ〜世界ってたくさんあってそれぞれ管理してる神がいるんだけどさぁこの前上司からお前の管理は雑すぎる何人(異者選択の間)に呼び出してるんだって怒鳴られたんだ。」



あれ?この神最初の威厳はどこにいった?なんて事を考えていると神がひとりでに話始めた。

「(異者選択の間)って言うのはこの場所のことね。他の神は三つしか世界管理してないのに私は七つだぞふざけんなよ!あのクソ上司!!神キラー吹き掛けてやろうか!?」

「まあまあ落ち着いて」

いつの世も人も神もあんまり変わらないのな。って言うか神キラーってなんだよ、吹き掛けるって言ってたからカ◯キラーのパクりだろうか。

「あの〜そろそろ本題を」

「ああゴメンゴメン、じゃあ選択肢について話をするね。」

どんな選択肢なのだろうか?まあ、だいたい異世界に転生するかあの世に逝くか2択なのだろう。

「まずは今の姿、能力、記憶を引き継いで異世界転生すること。」



まあ、これは予想どおりだ。

「次は物凄く面倒な手間を掛けてあの世に逝くこと。」

ん?なんだそれ?

「その手間ってなんですか?」

「世界変換の石板ってやつに座って人間でいうところの50年ぐらい瞑想し続けること。」

「は?ハハハすいません、少し聞き間違えたかも知れないのでもう一度お願いします。」

「世界変換の石板に座って50年瞑想すること。」

マジか聞き間違えじゃなかった。元から転生するつもりでいたがこれはひどい。

「どうして世界の理をどうにかするために異世界転生か50年の瞑想が必要なんです?」

「特定の条件下で長い時間をかけるとそれに世界が馴染んできなんとか保つことが出来るんです。簡単に言うなら世界にそういうものだったと錯覚させられるということ。」

前言撤回。やっぱり世界は単純で適当だった。流石に錯覚は無いと思う。

「じゃあ選択する時間はまだあるので、ゆっくり考えて決めてくれ」

神が少し威厳をもとに戻しながら言った。

「いや、もう決めました異世界転生でお願いします。」

元から決めていたとはいえ当たり前だ50年瞑想なんてやってられるか!

「では、転生先と与える能力の検索をかけます。」

といって神はタブレットのようなものを取り出した。神の世界もハイテク化されているんだな。

しばらく調べていた神の顔が真っ青になっていった。へぇ〜神でも顔色悪くなるんだな。

「すいません、これはちょっと」

と何故かとても申し訳なさそうだ。

「なにかトラブルでも起きましたか?」

「その六つある異世界の中の五つが定員オーバーで残る一つが誰も行きたがらない希望が薄い異世界なんです。」

「その世界ってどんな感じなんですか?」

「3つの大陸に分けれており、それぞれの国で勇者を育て上げ、魔王と戦っています。」

「三つの大陸が協力すれば余裕で魔王を倒せそうじゃないですか?」

それなら行けそうと思ったが神の焦りようを見るとそう簡単な問題でもないのだろう。

「魔王は一人だけじゃないんです。」

「え?」

「三つの大陸に一人ずつ魔王がいます。なので協力は不可能でしょう。」

まさか大陸それぞれに魔王がいるとは。まさに一国に一台魔王状態。笑えない。

「魔王の強さってどのくらいですか?」

「私が能力を与えても勝つことは叶わないでしょう。」



なら質問の角度を変えて

「セクトさんが与える能力ってどんな感じなんですか?」

考えのなかでは神で省略しているが、名乗られた以上名前を呼ばなければいけないと俺は思っている。

「魔力無限、無詠唱、極範囲超破壊魔法、天才化、肉体超強化などなど。」

「思いっきりチート能力ですねそれ。」

もしかしたらこの神ならショボい能力を与えているのかもと少しだけ期待をしていたがやはりチート能力か。これはチート能力に反対する俺も運用を考えなくてはいけないかもしれない。

「もうひとつ伝えなければならないことが。」

「なんですか?」

「能力の付与も定員オーバーでなんとかできる能力が言語共通化しかありません。」

はぁ〜これはかなり大きな問題だが、まだ言葉が通じるだけマシだろう。苦労ならもう慣れているから。

「そうですか、ならそれでもいいです。」

「どうしてそうなにあっさりと決められるんですか?」

そんなの決まってる。

「もといた世界に希望なんてなかったので、新しい世界で希望と幸せを探してみたくなったからです。あと」

「あと?」

「50年の瞑想よりよっぽどましだからです。」

「アッハイ」

そして異世界と新しく始まる人生に思いをはせる。

「あなたの新しい人生に幸せと希望あれ!」

その瞬間足元が光り、自分の姿が薄れていく。これからどんなことが起こるのだろうか。期待と不安が入り交じるこの気持ちがなんだか心地よく感じた。

読んでいただきありがとうございました。引き続き、ご意見がありましたら参考にさせていただきますのでぜひお願いします。


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