ゴブリン籠は快適な旅をお約束します
遅れて申し訳ありません
今、俺は沢山の焼肉に囲まれている。非常に心踊る場面では無いだろうか? この肉が人が爆散して出来たものでなければの話ではあるが……
「いや〜。凄いね、まさかまさかだよ。こんなに早く全部片付けるなんて思わなかったよ」
お前が驚いたとかどうでもいいんだ。俺に休暇をくれ、願わくばカグヤさんの癒しをください
「まさかとは思うが……休憩はあるよな?」
「当たり前だよ、流石に僕もそんなに鬼じゃ無いつもりだよ。これを用意したよ」
ーーパンパン
シュウの奴が手を叩くと何処からか籠を背負った四人のゴブリンさんがやって来た
「……これに乗れと?」
「うん、これに乗っている間は楽にしてよ。ついた時には、もうきっとクソ女神の目の前さ」
……まずは、籠を見てみよう。ゴブリンさん達は背丈は150センチほどだろうか
籠に片足を乗せる……
ーーゴブリンさんが辛そうに足をプルプルさせてつぶらな瞳でこっちを見ている
ーー乗りづらいわ!!
「なぁ、こいつらしかいなかったのか?」
「それなりに使える奴は、みんな前線で殺し合いの真っ最中だからね! もし君が使わないんだったら彼らも前線で働いてもらうよ。 きっと直ぐに、ミンチになっちゃうだろうけど……」
「「ぐぎゃ! グギガギギィー」」
ゴブリンさん達が涙を流しながら俺の足にしがみついてくる。なんて事だ……抗えない巨大な力に搾取され馬車馬の如く働かされるこいつらは俺と一緒だ
くっ、すまない。俺にはまだお前らを解放する力が無いんだ
「……いや乗る」
「ごめーん、歳かなぁ? よく聞こえなかったよ」
ーーこの野郎!
「乗らせてください、お願いします」
「そんなに、畏まらなくたっていいのに、君の為に用意したわけだしね」
働くゴブリン籠は時より傾きながらも、悪魔のようなシュウの声とゴブリンさんの悲鳴以外は特段変わった事も起きず、安全な? 旅を続けていた
「ゴブリン君達、君達はここまでで構わないよ。ここで休んでいてくれて構わない」
あれ? 籠が止まった
「もう目的地なのか?」
簾をあげて、シュウに呼びかけると目線の端に若い女が映る
あれ? ここって女の人が一人で居れるほど安全な所だったか?
「ーー!?」
一陣の風が吹いたかと思うと、一仕事を終えて帰ろうとしていたゴブリンさん達の首が体から永遠に離れ離れになる
「ーーシールドガード」
俺の前にはシュウが何処から出したのか巨大な白銀の大楯を構えている
「やぁやぁ、随分なご挨拶じゃ無いか? クソ女神」
「あら、不意打ちのつもりだったのに死んだのは汚いゴブリンが四匹だけなんてうまくいかないなぁ〜♪」
四匹だと? 今まではやる気が出なかったけど今決めた……お前は悪だ
そろそろ完結します。最後までお付き合いいただければ嬉しいです




