昔々あるところに4
あけましておめでとうございます。更新が遅くなり申し訳ありません
……世界の危機に立ち向かった僕らなんかとは違う本当の英雄は…………
あの爆発的な破壊エネルギーが収まったあと、肉片一つ、服の切れ端すら残さずこの地球から消えた。
「嘘でしょ……ねえ? 約束したじゃない。帰ってきてくれるんでしょ?」
カミラの目から、一筋の涙が溢れ落ちると堰が切れた様にボロボロと止まらない
リリエラもジジイまでも年甲斐もなく泣いてやがる。自分の拳に力が入るのがわかる。なに死んでいるんだよ? そうゆう美味しい役割はこの僕のだろ……
ーーガタ
ーー折り重なった岩が、今動いた!?
僕は、目から滲み出る汗を拭うと岩に向かって駆け出した
「ーーシールドバッシュ! ヴァン無事か?」
「ヴァンさんでなくて申し訳ありません」
「「ネェート様!」」
「皆さんに伝えなくてはならない、よいお知らせが一つと悪いお知らせが二つあります」
ヴァンでなかったのは残念だけどネェート様が御無事で良かった。しかし、顔色がよく無いのが気にかかる
「まずよいお知らせから、あの破壊エネルギーはヴァンさんの協力のおかげで消滅しました。そして悪い知らせというのは……」
ーーゴクリ。みんなが息を呑む
「ヴァンさんがお亡くなりになった事、そして妹が力を減らしたとはいえ生きている事です」
嘘だろ……あの爆発は自爆で死んだんじゃないのか? そうじゃなかったら、死んだヴァンは無駄死にじゃないか!
「ふざけないで、今すぐそいつ殺さなきゃ……」
「カミラさん。貴方には殺せませんよ」
カミラの手をそっと掴み、ネェート様が彼女を止める
そして、カミラはその手を振り払い激昂する
「どうしてよ! 今なら刺し違えても殺してやるわよ」
それは、僕も同じ気持ちだったし、他のみんなもそうだったに違いない
「……それは、神を殺すには神力がいるからです。ヴァンさんは神力を妹から略奪する事で傷をつけられました。でも、あなた方にはそれはない。そして、妹がダメージにより眠っているのと同じ様に、私にも限界が訪れています」
それは、ヴァンの仇討ちは僕たちには絶対に出来ないことを指していた。
「ですが、あなた達にはやっていただきたいことがあります。自分でも厚かましいとは、分かっているのですが、私には時間がありません。なので、私が作るダンジョンシステムを使い。新たな略奪者に適合する者を探して欲しいのです」
この話は、何かしなければ悲しみに押しつぶされそうだった僕たちからすれば願ったり叶ったりだったのだ
「僕はやるよ? 例え一人でもね」
「私もやるわよ……人間は大嫌いだけど」
あの約束マジだったんだ……
「……昔の私は死んだ。今日からはリリエラちゃんだぞ」
こっちはキャラが変わってる!
「儂らは同志じゃろうが! 付き合うぞい」
そうして、僕はダンジョンシステムとなって眠りについたネェート様の代わりに、他の3人はダンジョンマスターとして活動を始めた
そしてとうとう見つけたんだ……
「ようこそ若人よ、歓迎するぞ」
ーー|略奪者(希望の光)を
これからもよろしくお願します




