人質交換
遅れて申し訳ないです
「クマはクマCドールの熊五郎クマ、子供たちを返して欲しければ、レイルをこちらに引き渡すクマー」
……ときたわけだが、俺にはガチムチの筋肉ダルマの相手をする趣味はないし、ごうもんされたくもないから絶対に行きたくないが……
「「ーーレイル!」」
「わざわざ来てくださったのに、すみませんが、子供たちの為に向こうの要求にしたがってくれませんか?」
レオくんが、俺の首元に剣を突きつけてくれちゃっているわけで現在大ピンチである
「それは、俺に死ねってことか?」
「私は、少ないながら貴方と一緒にいて、何とかしてくれるかもしれないと思えるくらいには信頼していますよ」
まったく、勝手な事を言ってくれるな……まぁ、答えてやるとするか
「分かった。しょうがないから言う通りにしてやるよ」
「ありがとうございます」
承諾したとはいえ、嫌なものは嫌なのでゆっくりと行く。だって掘られたくなんてないだろ?
「やったクマー、ミッションコンプリートクマー」
「むぐぐ、我輩の子供たちが行ってしまうのである」
クマのぬいぐるみが嬉しそうなのに対して、破壊者は悔しそうに歯ぎしりに、地団駄まで踏んでいる
俺の身柄が欲しかったのは、破壊者だったんじゃないのか?
「おい! 破壊者、お前が俺を欲したんじゃないのか?」
「誰がお前みたいな汚い大人を欲しがるのであるか!」
やっぱり、違うのか……じゃあ、いったいこのクマはどこの手の者だ?
「さぁ、この魔法陣のとこに乗るクマー」
明らかに、転移陣だな……もう子供達は、レオが保護できたようだし、俺も離脱していいだろう
「悪いが、知らない人について行ってはいけませんって、子供の時から言われているからな。一人で行ってくれ」
クマを蹴り飛ばして、転移陣でおかえりいただこうと思ったのだが、バランス感覚が優れているらしく、ギリギリの所で、耐えてしまった。おしいな
「逃さないクマ!」
「やっぱり、子供達は我輩のものである」
クマは俺の手を掴もうと、破壊者は俺を潰そうと走り出す。ステータスは相手の方が高いようですぐに追いつかれてしまう
「ーー捕まえたクマー」
クマが伸ばした手は、するりと空を切る。そうです、影に潜りました
一番安全である。ガバノさんの影から出れば、もう安全である
「このままじゃ、姫にお腹を引き裂かれるクマー」
「ーー破壊である」
ここからが勝負だ!
これからもよろしくお願いします




