ギルマス奪還編 終
貴重な情報源を幼女に奪われたせいで、気まずい雰囲気になってしまった
「あの……ソニアちゃん、怒ってるかな?」
「怒ってるとは、私の話を無視して、此処にきたことでしょうか? それとも、敵にまんまと逃げられたことですか」
ソニアはさっきから、下を向いてギールさんと目を合わせてはくれない。間違いない……これは、怒ってらっしゃる
「やっぱり、怒ってるよね」
「怒ってません!」
怒ってる、怒ってないと、言い合ってる二人は気づいてないが、女の人が一人近づいてくる。とても、ソニアに雰囲気が似ている。違うところは、胸がソニアよりも、大きいだと! これが、母性だというのか
「旦那様、察してあげなきゃだめよ。ソニアちゃんは照れてるのよ」
ーーおっぱいに顔が埋まってる! 俺もパフパフさせてくれって……ちがう! 確かに、ソニアの顔がほんのり赤くなっている
「ーーアニータ! 危ないから、隠れてろって言っただろ」
「大丈夫よ、これでも、炎撃のアニータなんて呼ばれてたんですから」
アニータさんが、おどけたように手に炎を出して遊び出す。確かに、精密な魔力制御からしても、かなりの実力者と感じる
「お母様! ご無事だったのですね」
「えぇ、旦那様と、そこのレイル君のおかげね。旦那様から聞いたわよ? 色々、体を張ってくれたんですってね。本当にありがとうね」
ついつい、胸に目がいってしまう。カグヤとソニア、そんな悲しそうな顔で、自分の胸を触らないでくれ。二人は小さくない! アニータさんがデカすぎるんだ!
「いえ、こっちも、完全な善意だけで動いた訳ではないので」
「ダンジョンと都市との同盟の話ね。問題はいくつかあるわよね?」
アニータさんが、のほほんとした雰囲気から、いかにも、仕事ができる女という感じの顔つきになる
そう確かに、問題はあるのだ……本当に俺が信用に足るのか、同盟のメリット、つまり旨味があるのか、そして距離がこの都市から、俺のダンジョンまでかなり離れている事も問題だ。それに、序列二位、カミラの妨害も予想されるのだ
俺がまだ弱い以上、戦力的には、ガバノさん、ギールさんに頼る形になる。
「そんな、深刻そうな顔をしなくてもいいのよ。同盟の話は受けるわ、だって、旦那様とずっと、一緒に居られるんですもの。ーーただし、あなたを監察する人間を一人送らせてもらうわね」
監察官の一人くらいで、同盟が結べるのなら、安いものだ。
さて、あとは、家族水入らずで、ゆっくり語り合ってもらおう
「ちょっと、待ってくれないか? レイル、君にも居て欲しい。少し怖いんだ」
ソニアの肩が、少し震えているので、手を握ってやる。不安な時、母さんがよく握ってくれたからな
「お父様、なぜ日記にあんな、お母様を無理やり襲ったのだと書いてあったか、ご説明頂けますか?」
「えっと、あの、その、ソニアちゃん……大人には言いにくい事もあるんだよ」
しもどろすぎて、怪しさ、全開ですよ
「んー、それ……私と旦那様との夜の営みを記した日記ね。きっと、その日したプレイが、そうゆうのだったのね」
あそこまで、思い悩んでいた。日記の内容がギールさんの性癖のせいだったではね……握っていた掌に痛いほど指が食い込んでるし、ギールさんを見つめる視線は今、絶対零度を超えたに違いない
「お父様、不潔です。近づかないで下さい」
「ーー待って! 誤解だ……いや誤解じゃないけど、話を聞いてぇぇー」
娘に嫌われた、ギールさんの姿を俺は決して、忘れないだろう
二章、完結いたしました。応援してくださった読者の皆様ありがとうございましたm(_ _)m
三章も引き続き、応援よろしくお願いいたします




