ギルマス奪還編10
いつも、更新が遅くて申し訳ないです
砂ぼこりの中から、ぬぅーと、煌びやかな、全身鎧を身につけた大男が、出てくる
……ギールさんじゃない
「金剛先輩じゃないですか? でも、先輩の持ち場って牢獄ですよね? 言っときますけど、こいつらは俺の獲物なんで、あげませんよ」
「……化け物が……来た」
鎧の男が、そのまま、ガシャンと倒れる。鎧の男が大きすぎて、見えなかったが、後ろに人がいたようだった
「颯爽登場。お父さんだぜ」
こちらに向けて、ウィンクをしてニヤリと笑う。ギールさんは、お世辞にも、カッコイイとは言えないが、頼りになることは間違いないだろう
「誰だよおっさん。金剛先輩は俺より強い勇者だったんだぞ! ただもんじゃないだろ」
そりゃ、ダンジョンマスター序列四位なんだから、ただの人な訳がない。ポールも予定外の強敵に焦りを隠せないようだ
「俺? 俺はソニアちゃんの父親兼レイルと同じダンジョンマスターだ。取り敢えず気絶させるから、おとなしくな」
「ーーアズマ、迎え撃て!」
やばい! あの居合は、いくらギールさんでも、避けられない。あれは、速いなんて次元じゃない、不可視、不可避な一撃だ
「速いなぁ、でもそれだけだな、俺の鱗は全然傷ついてないぞ?」
オリハルコンにヒビを入れるほどの威力な筈なのに、ギールさんの鱗には傷一つない。でも、ずっと受け身だったら、いつかは……
「よし! どうだ、自慢の鱗に傷がついたぞ?」
そう、耐久性は落ちてゆくのだから、傷がつく。それでもギールさんの笑顔は崩れない
べりっと、傷ついた鱗が剥がれると、新しい鱗が下から現れる
「知らないのか? 鱗も牙も爪も龍は再生するんだぞ。遊びはこれくらいにして、そろそろソニアちゃんの苦しみとついでにレイルの分を清算してもらうぞーー龍皇化」
ギールさんが、巨大な龍の姿になると、アズマをひと噛みして、頭部をこちらに投げてよこす
「レイル、スキル使って奪ってみろ。自分で倒せば、自分のダンジョンじゃなくてもいいんだろ?」
生首を投げるのは、勘弁して欲しいけど、ありがたく頂いておこう。刀を突き刺すと、何か硬いものが砕けて、刀術Lv8を奪い取る。固有スキルじゃないのは、残念だけどランダムだからしょうがないな
「……龍皇ギールが、居るなんて聞いてねえし、これマジ、ピンチだわぁ。金剛先輩は気絶しちゃってるし……せめてこいつだけでも!」
ポールが苦し紛れにこちらに、アズマの刀で切り掛かってくるが、ギールさんの、テールビンタで吹き飛ばされる。ピクリとも動かないな……ポール南無
「ギールさん、助かりました。後はこいつらから、情報を抜き出すだけですね」
「そうだな! 俺にかかればちょろいちょろい」
二人で肩を叩きながら、馬鹿笑いして居ると、ズルズルと何かを引きずる音がする
「ふー。準備完了ですぅ。これでも、勇者の末端なので情報漏洩は困るのですよ」
見知らぬ、幼女が、ポール、大男、叔父さんを一箇所に纏めて、ない胸を張ってふんぞりかえっているではないか!
「えっ? 君誰ですかぁぁぁ!」
慌てたギールさんが、吐息を放つも、魔法陣が展開し、四人は消失した
相手は逃げて、こちらは、ソニアさんが無事なので勝利じゃないだろうか
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