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ギルマス奪還編7

カグヤの戦闘回です

 Sランク冒険者、圧壊のアッガス、レイルの叔父である。近づく者を圧殺する、遠くにいようとも圧殺する。攻守共に、高い評価を得ていた男が今、カグヤに襲いかかる


「危ないの、我でなければ、ぴっしゃんこ……いや、肉ジュースになっておるぞ!」


 カグヤが避けるたびに、地面がボコンボコンとへこんでいく。幾ら、防御力に優れた、龍とはいえ人化したままでは、潰されればひとたまりもないだろう


「すまんな、俺も女相手に手を出したいわけじゃないんだがな、こればかりは不可抗力なんだわ」


 ーーおう! お主喋れたのかとびっくりしてしまったぞ。意識があるなら話は早い


「よし、我に殺されてくれ」


 こんな超絶美少女がお願いしてるのじゃ、勿論、良いに決まっておろう


「いやいや、さっき不可抗力って言ったよな? てかもう死んでるんですけど」


 全く、情けない。それでも、主の叔父なのだろうか?

 そう我の主《旦那様》は今はまだ弱くとも、いずれは我を超えるであろうお方なのじゃ……まぁ、夜がヘタレなのは、なんとかして欲しいがの


「ヘタレなのは、お主がしっかりと教えておかぬからじゃ」


「ーーなにを!? やばい、こっちに来んな!」


 いきなり、レイルの叔父が加速すると、掌をこちらに当てようとしてくる。掌が当たりそうになった瞬間、背筋がひやりとして。全力でかわした


「正解だ……特製ジュースになりたくなかったら、絶対に当たるなよ」


 掌が触れた先は、まるでなにもなかったかのように、えぐり取られていた


「どんな無理ゲーじゃ、龍の姿でも死ぬわ! この痴れ者が」


 重力を逆に使い、高速移動をしてきて、触れられたらアウト、しかし遠距離が得意なのは、相手も同じなのだ


「レイルの彼女! 良く聞けよ、俺の弱点は魔力の消費の多さだ。なんとかして、空っぽにするんだ」


「ーー我は嫁じゃ! 彼女ではない」


 しかし、良いことを聞いた。そうゆう事は暗黒魔法の得意分野じゃ


「ーー暗黒吸魔龍手ダークネス・アブソーバー


 無数の腕がにょろにょろと、襲いかかる。しかし、重力魔法によって迎撃されて地にのめり込む物が殆どである


「おい、そんなんじゃ俺は、無力化できない……」


 カグヤは笑っていた。もう一回でも触れた時点でこちらの勝利なのだから、この魔法の最大の特徴は、その再生力である。これは、触れれば、相手の魔力を使って、どんどん増えていく


 そうして、圧倒的な物量に逆らえるはずもなく、拘束され、次々と自由を奪われていく。そして、場を支配していた圧力が消える。つまり魔力切れを起こしたと言う事だ


「……流石だな、こんなに早く無力化されると、ちょと自信なくすけどな」


 今や、彼はミノムシのようにぐるぐる巻きである。これでは、魔力が、自然回復したとしても安心だろう


「主を残して、死んでしまう程度なら、そんな自信捨てて仕舞えば良いのじゃ」


「……確かに、そうかもな」


 彼の目に浮かんだ。哀愁の色は、レイルを残して死んでしまった事についてなのかは、彼にしか分からない

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