ギルマス奪還編6
夏休みに入り、時間に余裕が少しできたので、突発的に投稿します
その日の街は、赤子はおろか、動物の鳴き声すら響いていなかった。いつもは、ふらふらとしている酔っ払いすらいない。まるで皆が感じているようであった……嵐の起こる予感を
「みんな、私に命を預けてくれるか?」
ソニアが問いかければ、皆が口々に当たり前だと叫ぶ。命が大事、報酬が全ての冒険者が、命をかけて助けようとするなど、よほど慕われているのだろう
「邪魔するものは殺して構わない……これは私たちの反乱だ!」
「ーーオォォォォォォー」
叫びが一つになり、大気を震わせる
「ーーなんだ貴様ら!」
「うるせぇ、死ねや!」
牢獄の周りを守っている兵士たちを冒険者達が、次々と切り捨ていく。まぁ、いつもは、モンスターを相手にしていて対人戦の経験が乏しいとはいえ、技量は圧倒的に上なのだ。あっという間に、兵士達を無力化する事に成功する
「はぁ、やっぱり、ここで張ってて正解だったわぁ。こいつらマジで使えないわぁ。生きてる価値ないわぁ」
ザクザクと前方から、身なりの良い、ひょろい男が歩いてくる。人は見た目によらない事は、よくあることなので、鑑定をしておく
ポーレ
クラス 勇者
レベル 15
スキル
無し
固有スキル
傀儡王
ーー勇者! 一人じゃなかったのか……でも、固有スキル以外、レベルも低いし、スキルも無い、敵として、認識する必要は無さそうだ
「おい、兄ちゃん、悪いことは言わねぇからどっかいけよ」
次の瞬間、しっしっと、手を振った冒険者の首が飛んだ
「あぁ、低能は死ぬべきだわぁ。て事でやっておしまい、王国軍達」
何故か、死体が起き上がって動き出す。しかも、生前よりも、強くなっているのは、仲間から上がる悲鳴からも、気のせいでは無いはずだ
「しかも、切っても切っても起き上がって来るとかどんな無理ゲーなんだよ」
このままでは、疲弊した所を一網打尽だ。何か、突破口は無いのか?
「ーー魔法だ。跡形もなく消せば、もう復活してこない」
ソニアが叫ぶが、この中にどれだけの魔法職がいるだろうか? 元々魔法職は貴重な存在なのだ
「我に任せるがよい、龍魔法、息吹」
忘れていたが、カグヤも魔法職だったな。それもかなりの使い手だ。死体は一気に消し飛ぶと、もう復活することは無かった
「おい、てめえ! お前は、もうおしまいだ。大人しく投降しろ、命まではとらねぇから」
冒険者達が、武器を突きつけて、勇者を囲んでいる。これで、チェックメイトだろう
「僕の傀儡がこれだけなんて誰が言った? 召喚」
さすがに、勇者……そうは、問屋がおろさないらしい。召喚陣からは、三体の人影がずるりと、出てきた
そして、鳥の面を着けた一体が、手を振り下ろした瞬間、凄まじい圧力が体を襲う。立っていられるのは、オリハルコン化した俺、カグヤ、ブラードのみで、皆、地に膝をついてしまっている。しかし、この重力魔法はどう考えても……
「……どうして? お前が叔父さんの死体を持っているんだよ! ワイバーンの群れに襲われて、死体も残らなかったんじゃ無いのかよ!」
「圧壊の事? これは、俺自ら殺してあげたの。もしかして、本当にSランク冒険者がワイバーン如きに殺られると思ってたわけ? マジ無いわぁ、て事で、君も盾ぐらいには、なりそうだから、一回死のうか?」
俺から、大切な物を奪ったんだ。覚悟は良いよな? 悪は殺さなくちゃ
「カグヤ、ブラード、叔父さんと牛の面を着けた奴を頼む。俺は蛇の面を殺るから」
「了解(なのじゃ)」
本当の戦いの幕が今、切られた
タイトルなのですが、勝手にじゃなくて、かなりアグレッシブにスキルを奪いに行ってる気がするので、変えたいと思います
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