厄介ごとはふとした瞬間にやってくる
重い足を引きずって、腕をオリハルコンに変えるとコアルームの真ん中に鎮座していたコアを叩き潰す。キラキラと欠片が飛ぶとログがながれる
ーー敵対ダンジョンの破壊を確認
ーーダンジョンポイントの獲得
ーーガチャ出現モンスターの追加
ーー敵対ダンジョンモンスターの一体譲渡
褒賞を選んでください
ダンジョンポイントはあいつが残しておくわけも無いので除外だな。モンスターの譲渡も一体残らず倒してしまっているので不可能だ。ガチャ出現モンスターの追加でいいだろう
ドラゴンさんが近づいてくると眼の前で止まる。どうかしたのだろうか?
「主……我、頑張ったのじゃ。だから褒めて欲しいのじゃ」
潤んだ瞳、頬はおねだりをする恥ずかしさからかリンゴのように真っ赤で、上目遣いの破壊力を思い知る。ーーゴクリ、マジ天使
「ありがとう……お疲れ様、カグヤ《・・・》
頭を撫でると一瞬フリーズすると、ポロポロと泣き出してしまう
「名前くれたのじゃ?」
「あぁ、俺の父さんが、よく読んでくれた本の美しいお姫様と同じ名前だ。カグヤこれからもずっとよろしくね」
こんなに自分を慕ってくれる、カグヤへの感謝の気持ちだ。伝わってくれるだろうか?
ふるふる、震えているかと思うとバッと抱きつかれる
「我は主が大好きなのじゃ……堪らなく好きなのじゃ」
ゆっくりと唇が重なる。自分も背中に腕を回すとなんだか、カグヤと一つになった様な気さえしてくる
「……もう一回して欲しいのじゃ」
「うん、カグヤ何度でもしよーー」
「ーーあれぇぇー? 新人がキスしてるぞ! へっ……クブォ!」
キスを邪魔した乱入者はカグヤによってボコボコに鉄拳制裁された
「いやー、さっきは済まなかったな。俺は序列四位、ギール・ドラゴギアだ。ダンジョンバトル見てたぜ! 俺はお前のこと気に入ったから困った時は手を貸すから感謝するんだぜ」
この人が凄い人で、凄くありがたい申し出をしてくれているのは分かるのだが、頰っぺたに赤くつく鉄拳制裁の跡が全ての威厳を奪い去っている
「儂は序列三位、バルバトス・.デモニウム、バル爺と呼んでくれ。ガバノから話は聞いている……人間と共存したいのじゃな?」
この人がガバノさんが言っていた序列三位の人、俺の未来はこのお爺さんに、委ねられていると言っても過言じゃ無いだろう
「単刀直入に言おう、お前さんのスキルは略奪者じゃな?」
冷や汗がすうっと流れる。なんでこの人は俺の固有スキルを知っているんだ! ガバノさんにさえ教えてないんだぞ
「その反応はどうやら当たりの様じゃの、安心しなさい。敵意は全く無いんじゃ……ただ気をつけなさい儂の探求者の様に、する者シリーズは特別な意味を持つスキルじゃ。今度、昔そのスキルを持っていた奴の事とか、いろいろ教えてやるからうちのダンジョンにあそびにおいで。歓迎するぞ」
「バル爺は原始のダンジョンマスターの一人だからな、沢山知ってるんだな。おでもバル爺に隠し事出来た試しはないからしょうがないんだな」
確かに敵意は感じないし、このスキルは謎がまだ多い……今度お邪魔させてもらおう
「なぁ、お前、人間と共存したいなら丁度いい奴を紹介してやるよ。そいつ今は無実の罪で捕まっているけどもし助けられたら力になってくれるかもな?」
「本当ですか! その人は一体……?」
「そいつは、この大陸のギルドマスターだよ」
ギルドマスターが逮捕されるなんて、面倒ごとの香りがプンプンする、これは断った方がいいのでは?
「集合は三日後な、じゃあな」
断られそうな空気を感じたのか、シュッタっと恐ろしい速さで転位陣まで移動して、ウインクをして帰って行ってしまった
ーーちょっと待てぇぇー、行かないでぇ!
「主よ、これは断れなくなったな」
ただ崩れ落ちるのみであった
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