決戦2
ゴーレムの太い腕が次々と襲ってきて、避けた先の地面を抉っていく
「おいおい、逃げるだけじゃあ何にも変わらないぞ? 助けて下さいガイウスさまぁ〜ってな、ほら言ってみろよ」
くそっ……後ろに隠れているだけのくせに調子にのりやがって
「確かにあいつの言う通りじゃ、このままでは……」
「ドラゴンさん、俺に任せてくれ考えがある」
ようは、直接バレ無いように攻撃してしまえばいいのだ。透過して不意打ちを狙えないかと狙ってみる。
ーーなんだこれ! すぐに透過が解けてしまう。これ体力の消費が半端無いぞ。つまり体力という概念がないゴーレムだからこそあんなに長い間姿が消せたと言う訳だ
……風呂のぞき放題だと期待した俺の純情を返して欲しい
「なんだ、俺の配下と同じスキル持ちか?」
えぇ、あなたの配下のスキルですからね
「もう万策尽きただろ? ゴライアス、あれでそろそろ終わらせろ」
「了解、我が主よ」
あれとは何かな? ゴライアスが腕を振りかぶって、腕を投げタァァァ!? ちょ、ちょと待って、コアルーム狭いから、逃げるとこないから
ドラゴンさん、ギュッと腕にしがみついてどうしたのかな?
「我は死ぬまで一緒だぞ」
はい、最高にかわいいセリフをありがとうございます。だけど今はそれどこじゃ無い、なんとかしなくちゃ
「ーー爆ぜろ」
一か八かで火燐の能力が効くか試してみる。刀の触れたそれは四方に爆散した
「ーーお前、どうゆう事だ! あの超重量の腕がなんで吹き飛ぶんだ」
そうか、ゴライアスのコアは生きていても体はただの金属の塊、つまり無機物、火燐の敵では無い
思わずニタリと笑ってしまう
「ひぃ!」
「爆ぜろ、爆ぜろ、爆ぜろ、爆ぜろ、爆ぜろ」
何度も切りけていくうちに、ゴライアスの体は吹き飛び段々と小さくなっていく、たとえ抵抗しようともこちらは刀を当てるだけでいいのだ、Lv1とはいえ剣術スキルを持つ俺には容易いことだ
パキン、とうとうコアに刀を突き刺す
ーー完全金属体を獲得しました
「嘘だろ、俺の切り札だぞ。それがあんな簡単に倒されてたまるか……そうだこれは夢だ! そうに決まってる」
ずんずん近づくと、落ちていたゴライアスの欠片を拾って、手に入れたばかりの完全金属体を使ってガイウスの顔面をぶん殴る
「ーーガッペ、キサマァァー」
向かってくるので、また顔面を殴って地面にはいつくばらせる
「オリハルコンで殴ったから痛いだろう? 俺は悪が大嫌いだ」
射殺すような視線で顔を睨みつけると再び拳を握って振りかぶる
「ま、待て。態度の事は謝るし、女の事も出来心だったんだ」
「おい、主よ見逃してはならんぞ。こうゆう輩が一番危ないのじゃ」
「反省したんだな? じゃあさっさと投降しろ」
「ーー主! 何を甘いことを」
ドラゴンさんが責めるような視線を向けてくる。だけど俺は確かめたいんだ
「ーー俺が人間風情に降参なんてする訳無いだろ! 死ねぇぇ」
ガイウスは後ろを向いた俺に爪を振り上げる
「残念だよ、また悪は悪のままらしい」
「お主は馬鹿か?そんな事我がさせる訳なかろうが。ーー暗黒竜の巨顎」
ーー名付けを獲得しました
ガイウスは巨竜の顎に噛み砕かれるとあっさりとその命を散らした
俺がこいつを殺した。スライムを殺した事はある。でも人型を殺した事は無かったので罪悪感などがあるかと思ったが、あるのはこんなものかという感想だけだった
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